★過去を売る男 アフリカのアンゴラで、人々の過去を新しく作り直す仕事をする、フェリックスが主人公 アンゴラは、アフリカ南西部、大航海時代にポルトガル人に発見され、支配下にあったが 1960年代、アンゴラでも解放組織による暴動から、戦争へと 1975年に独立したが、直後に泥沼の内戦へ 東西冷戦の代... 続きをみる
読書日記のブログ記事
読書日記(ムラゴンブログ全体)-
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★神様の定食屋 中村颯希(ナカムラサツキ) ライトノベル作家(女性) 14刷発行 人気です 両親を、事故で失った俺・高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに 料理ができない俺は、妹に怒られてばかり 立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と 神... 続きをみる
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★ロザムンドおばさんの花束 ロザムンド・ピルチャーの短編集の三作目 今回は前二作より、年齢が高く、落ち着いた作品だと感じました なので、若い人より、上の人に共感できるのではないでしょうか 主人公の女性達は、控えめでありながら、思慮深く、周りを優先、自分の思いを秘めています でもあることで、自... 続きをみる
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読了(ロザムンドおばさんのお茶の時間)ロザムンド・ピルチャー
★ロザムンドおばさんのお茶の時間 「ロザムンドおばさんの贈り物」の第二弾です 季節感あふれる描写を、人とのつながりや成長に例えています 共通するのは、世代を超えて交流を大切にするでしょうか ●雨あがりの花 ラッパスイセンに象徴される早春の描写が、キレイです 静かな死を、迎えようとしているお屋敷... 続きをみる
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★ロザムンドおばさんの贈り物 BTSジミンちゃん大好き・絵を素敵に書くkinokoさんから、教えて頂きました(^^) ロザムンド・ピルチャーはイギリスの小説家 コーンウォールを舞台にした小説で、世界中で6,000万部以上売れています 作品は 若い者は、老いた者の生き方を見つつ、自分の将来を見つめ... 続きをみる
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★優しい音楽 著者は、「そしてバトンは渡された!」が有名です 冒頭三行が魅力的と言われ、書き出しの上手い作家さんの一人とのこと さて、物語は いろんな人間関係が転がっていて、誰かと繋がる機会がたびたびあります さまざまな価値観を持つ登場人物 複雑ですが、何故か、難なく自然に読めしまいます それは、... 続きをみる
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★料理道具屋にようこそ WEBデザイン会社がうまくいかず、実家の飲食用品店・タクミ屋に帰ってきたミチカ でも経営状況は芳しくなく、、 商人の仕事は、お客様の期待する豊かな生活づくりをお手伝いするもの 考えもせずお客様の欲しいものを右から左に販売するのは、流通業だと ミチカは、目の前のお客様に喜んで... 続きをみる
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★病院でちゃんとやってよ 現役看護師が描く、リアル介護ストーリーです 大浦東病院リハビリ病棟には、次から次へと患者がやってくる 病院は、治療するだけの場所ではなくなった 35歳独身の大八木新菜は、リハビリ病棟で働く看護師 家に帰ろう、帰りたいと望む人達の手伝いをする 新菜は親子三人、子供のこ... 続きをみる
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★ペンギンの台所 小説「食堂かたつむり」効果で、取材の仕事が増え、その出会いがメインです そういう出会いのギフトに、感謝の日記エッセイ(ブログ) 日ごとのさし絵もかわいい です また、日々の出来事とその時の気持が、書かれています 人の悪口、批判、不愉快な出来事が、あまり書かれていませんでした 読ん... 続きをみる
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★ぶぶ漬屋稲茶にございます 余命宣告を受けた著者が、くじけることなく、前向きに生きていきたいと願いをこめた作品です 作品の中にも、乳がんで、余命幾ばくもないと宣告された女性の最後と心意気が、書かれています 勝海舟と父親の生き様を描いた「父子鷹」がありますが、、 母親に頭が上がらない夢之丞と、母の真... 続きをみる
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★農ガール農ライフ 今の時代、一人の女性が、どう職業を、どう配偶者を、どう人生を、選んでいくか、を農業を通じて書いてあります 著者は、話題性をいち早く見つけ、時流にのり、読者に人気があります さて、本題 派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は、同棲相手から突然別れを切り出されます 3年前プロポー... 続きをみる
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★まいまいつぶろ 「まいまいつぶろ」という御茶ノ水にあったバー 今はもうありませんが、トリスの水割りが、1杯90円でした さて、本題 九代将軍家重は、口が回らず、誰にも言葉が届かないと 歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされたと 小便公方と... 続きをみる
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★黄色い夜 タイトルの「黄色い夜」は、砂嵐で視界が黄色くなる現象のことだそうです 雨が降った後に、突然砂嵐の黄色い壁が現れて、イエローアウトに アフリカのエチオピアに隣接する架空のE国 石油もなく資源が乏しく、産業はカジノに頼り、砂漠には螺旋状の巨大なカジノ・タワーが建っている ここにやってきた日... 続きをみる
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★いかれころ 三国美千子 「いかれころ」は、踏んだり蹴ったりという方言らしいです 三島由紀夫文学賞受賞らしい作品 南河内の豪農・杉崎家の長女で、分家をしてもらった久美子を、母にもつ4才の奈々子の視点(大人目線)で、描かれています 設定に無理ありますが、、 人間関係が複雑だけど、不思議と心惹かれま... 続きをみる
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★イヴの末裔たちの明日 松崎有理 少し、星新一さんの雰囲気を感じました 理系出身の作者らしく、そのあたりの知識が豊富です 短編5篇 ❶イヴの末裔たちの明日 AIに仕事を奪われ、ベーシックインカムで生きていく設定に身をつまされました 本当にここに描かれたような世界が来そうです AI普及率後の失... 続きをみる
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★三千円の使いかた 原田ひ香 お金にまつわる人生の節目と、ピンチの乗り越え方が、出てきます 著者は人々の行動や言動から、性格や気持ちを読み取る才能がすごく、それを私たちにわかりやすく書いてくれると感じました 垣谷美雨さんの解説がわかりやすく面白いです 一人暮しをしている美帆は、 貯金30万円 ... 続きをみる
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★銀二貫 高田郁 以前、NHKで放映され、好きな人も多い作品です 出版社を変え、角川春樹事務所から、少し手を加えて出ました 始末・才覚・神信心を書いた作品 著者は、紆余曲折をへて、デビュー 当時の時代小説は、江戸市中が舞台、捕り物ミステリー、剣豪ものと、編集者からは難しい指摘を受けたそうです ま... 続きをみる
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★ハグとナガラ 原田マハ 自分なら、ハグか、ナガラか 長良はナガラ 波口はハグ 解説は阿川佐和子さん 二人は大学の同級生 ハグの心を中心に、ナグラとの旅と人生を描く物語 細やかな会話や思いが、わかりやすく、そうそうと読んで感じている読者も多いのでは マハさんワールドは人気だ ❶旅をあきらめた友と... 続きをみる
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★猫付き平屋でひとやすみ 田舎で人生やり直します 黒田ちか 猫と霊 オカルトチックなところもありますが、人情ある仲間たちに励まされ、前に進もうとする物語 サクサク読めました 主人公は臆病で怖がりの勝矢 子供のころ、両親を亡くし、祖父母のいる町に やがて上京し、就職したデザイン会社では、上司... 続きをみる
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★警視庁アウトサイダー3 加藤実秋 西島秀俊主演で、テレビドラマになりました 三人の刑事物語 新米刑事の水木直央 イケメン冷静の蓮見 元マル暴刑事の架川(ヤクザ隠語使う) 二つの事件が同時進行します ❶真央の母真由が、刑事課を訪ね、知人の女性が、亡くなった夫は、殺されたのかもしれないと 夫... 続きをみる
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★妻の終活 坂井希久子 「居酒屋ぜんや」など幅広いジャンルの著者 令和元年の作品 就活 ポイ活 終活 推し活などいろいろあるが、終活は2009年「週刊朝日」で使われた 物語は、余命一年 四十二年連れ添った妻杏子が末期がんを宣告された 七十歳を前になお嘱託として会社に人生を捧げる一ノ瀬廉太郎は、... 続きをみる
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★また明日会いましょう ホテル・リリーガーデンの五日間 小手鞠るい 著書は、ニューヨーク州ウッドストック在住 若いころは、バックパッカーで、安宿=キリ・ホテルの旅に出てたそう 例えば インドのガンジス川の畔、ホテルのシーツは、1週間洗っていなかったのでは さすがにホテルに申し出でたが、目の前... 続きをみる
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★こんな夜は 小川糸 東日本大震災の年 日々の生活と旅を丁寧に書いたエッセイ 最近では、NHK「ライオンのおやつ」があります 旅先は、モンゴル・アラスカ(ノーザンライツ=オーロラ)・パリ・ベルリンなど 国内は、四国金毘羅1368段・盛岡の民芸(柳宗悦 東京駒場の日本民藝館) ●日々の生活で大切にし... 続きをみる
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★会津武士道4必殺の刻 森詠 会津武士道シリーズ4 望月龍之介は、藩校日新館に文武両道の厳しい修練を受けています 日新館に入る前、町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは、十人前後で集まりをつくっていました この集まりのことを会津藩では「什 (じゅう)」と呼びました 「ならぬことはならぬもので... 続きをみる
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★牧野富太郎 花と恋して九十年 上山明博 113冊以上の参考文献で書かれています 「花と恋して」は1999年、高知新聞社から出ています 「九十年」をつけたして2023年1月に発行されました 年譜に沿って、植物と人生で起こった内容が平行して書かれています 牧野富太郎は、1862年4/24生まれ〜1... 続きをみる
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★光の山 玄侑宗久 福島在住の僧侶作家である著者が、東日本大震災の生と死の現実を描いた祈りと鎮魂の作品集(7篇) 「光の山」は、芸術選奨文部科学大臣賞受賞 ・光の山 原発の除染で出た土や廃棄物の仮置き場になった場所が、山のようになった 放射線量が問題となり家族で反対するものもいたが、爺さんと婆さん... 続きをみる
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★雪のひとひら 1960年代前の作品ですから、男女の役割のようなものが見受けられました そこは現代とは少し価値感が変化しているように思います 大人の絵本として書かれ、イラストはシンプルですが、今でも好まれるのではないかと 著書「ポセイドン・アドベンチャー」は、映画化されています 女性一人称(擬人... 続きをみる
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★南町番外同心3 牧秀彦 南町名奉行 根岸肥前守の下、名無しの凄腕拳法番外同心シリーズ 前半は、南町町奉行の彫物の謎 後半は、若様の清水家影指南のくだり どちらも、九州の遠国の島での長老の話しでつながっていた 若様ら三人の番外同心が九州への遠国の旅から江戸に戻ってきた 南町の名奉行、根岸鎮衛(以下... 続きをみる
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★平場の月 朝倉かすみ 「平場」とは、ごく一般の人々のいる場といった意味 冒頭で結末(須藤が亡くなる)が明かされ、早々にあらすじが想像でき、後はその答え合わせが続くという仕立です 著者は、大人の悲恋&純愛を書きたかったといい、映画化も決まっているとのこと 転職、親の介護、離婚を経て今は埼玉の地元で... 続きをみる
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★女誡扇綺譚 佐藤春夫 綺譚とは、不思議な物語のこと 親日や美食屋台のイメージで、台湾にはまってる人が、この文庫を読んだら、戸惑うかもしれません 1920年代ですから 現代文とちょっと違うので、慣れるまで時間かかりました 写真は、「台湾の処女」という題(1910年)です セピア色ですが、少し不気... 続きをみる
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★ギフト 原田マハ ギフト「才能」 = 神様の贈り物 最近よく使われています それは 記憶に残るもの ちゃんと手元に残るもの 「気付き」「予感」「時間」など目には見えないもの 人と人との縁や、関係性という不確かなものをさりげなく書かれています 物語の主人公たちは、忙しい日々を生きているなかでも相手... 続きをみる
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★天国の修羅たち 深町秋生 2022年 映画原作「ヘルドッグス」地獄の犬 慟哭の完結編 女性が主人公、「女性活躍」がモチーフ? 著者の意図が感じられます 犯人を追う警視庁捜査一課、覚り(さとり)の神野真里亜が魅力的です 厳冬といわれる時代にありながら、海外進出、在留邦人を相手のドラッグ密売、高利... 続きをみる
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★あなたに似たゴルファーたち 伊集院静 2012年 ゴルフ歴40年の著者が、仕事に追われ、他の遊びにも夢中になったが、今あらためてゴルフの魅力を気づいたといいます ゴルフにまつわる18短編 ゴルフは、絶望の繰り返しと誰もが知っていると 上手い人もそうでない人にも、人生に通じると、、 読んでいて、印... 続きをみる
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★玉の輿猫 泉ゆたか 2022年 クセのある言い回しもなく、読みやすかったです 現代にもある内容を取り扱っています 谷中感応寺の境内に居を構える「毛玉堂」 動物好きでしっかりもののお美津と、腕は確かだが不愛想な医師・凌雲が営む、動物専門の療養所だ 毛玉堂に最近、足腰に問題を抱える犬たちが、頻繁に... 続きをみる
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★運命のコイン下 ジェフリー・アーチァー 令和元年 最後の結末に、賛否両論はあると思いますが、著者の意図は、やはり当時のクリミア制圧に影響されたのかなと感じました 1968年、父を殺害されたアレクサンドルは、母エレーナ(料理人)と、ソ連を捨てる覚悟をします 運命のコイン表裏で行き先を決め、ふたつ... 続きをみる
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★運命のコイン上 ジェフリー・アーチァー 令和元年 久しぶりのジェフリー・アーチァーです 登場人物が沢山出てきても、日本語訳がいいのか? こんがらなく読めるのが、特徴だと以前から感じてました 以前読んだのは、たしか めざせダウニング街10番地 百万ドルをとり返せ! ケインとアベル (上... 続きをみる
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★猫ミス アンソロジー 2017年 猫にまつわる 独白もの ミステリーもの ホラーもの 漫画ほっこりもの どれもサクサク読めました 個人的には、❶四月のジンクスが良かったです ❶四月のジンクス 長岡弘樹 高齢者とペットロスがテーマ 80歳の女性二人は、お隣さん同士 ボヤを出した春代は、加寿子から... 続きをみる
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★ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻 P.G.ウッドハウス 2011年 20世紀初頭のロンドン 天才執事ジーヴズのシリーズ2巻 美智子様が、公務を離れたら読みたいと上げられていた作品でもあります また、エリザベス皇太后(エリザベス女王2世の実母)、アガサ・クリスティの愛読書とも紹介されています 全体... 続きをみる
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★余烈 小栗さくら 2022年 余烈とは、先人が残した功績 とのこと 著者は、博物館学芸員資格を持つ歴史好きタレントとして活動しています 本書は読みやすく現代にも通じるように描かれています 幕末の有名から無名の人物を描いています 土方歳三の最後を故郷に知らせる使命を受けた立川主税が、一番魅力的に... 続きをみる