goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(神様の定食屋)中村颯希

★神様の定食屋


中村颯希(ナカムラサツキ)

ライトノベル作家(女性) 

14刷発行 人気です



両親を、事故で失った俺・高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに 



料理ができない俺は、妹に怒られてばかり 



立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と



神様が、その悩みをかなえようと



俺に料理を教え、その魂が望む相手に料理を振舞い、未練を解消という設定が、面白いです 



定食屋=お悩み相談室



俺と神様の会話にくすっと(^^)



料理ごとに、以下の段取りで落着


 魂合体 


 二人で料理を作る 


 食べさせたい相手が店に 


 相手も魂も報われ


 俺も学び、次も頑張ろうと 


 お礼に神社に日本酒を届ける



●神様の俺への一言

自分(俺)は正しいという自信

驕りと紙一重の信念だ 今日は、

その自信の能天気さが曇っている



●俺の気づき

客の心をつなぎとめる一方的な努力でなく、信じてくれる一人だけに注目すべき できうる料理をきちんと提供するだけ


神様が、彼らを「てしおや」に導き、未練を残していた魂たちと、温かい料理で、彼らの心をほぐした 俺はただ体を貸しただけ



●妹の気づき

走り始めるのは、いつも私 

しかめっ面しながら、あっという間に、私を追い抜いてしまう兄


でも五年前から両親と私がまいた種と、兄が持ち込んだ苗


どちらが良いとかでなく、そのふたつが合わさり、「てしおや」を育み、支えてくれていることに気づくべき




お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい(^^)