goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(選ぶ力)五木寛之

★選ぶ力


情報の渦の中で専門家の全く正反対の意見に直面、世の中には正解のないことがあふれている



我々は、小さなことから大きなことまで、選択の日々 



不安や悔いなく日々を過ごすために東洋思想をヒントしたエッセイ



🍀石飛幸三医師

患者の多くが高齢者になり、主たる治療は動脈硬化との戦い


しかし、動脈硬化は老化の一形態、これを治すってどうだろうかと



🍀中村仁一医師

自然の死は苦しくない


ご家族が一番心配するが、経験上、自然死で苦痛を訴える患者はほとんどいなかった


人間には安らかに死ぬ仕組みが本来備わっていると言われている


最初、がんの完全放置をやった時は、おっかなびっくりだった 


がんは痛むものだが


完全放置すれば、痛まないことを患者さんが教えてくれた



当然医療側からの反論もあるが、人間の自然な死には、目に見えない大きな意思が働いている気がしてならない



🍀長寿者の約80%が寝たきりの状態



🍀養生の考え

高齢者の最大の不安は健康で、普通身体のどこかに問題を抱えている 


あらゆることは時間と共に劣化し、イレギュラーになる


それを素直に受け入れ、四百四病と言う通り、人間は病気の種の塊ようなもの 


それをだましだまし取り繕って生きている 


この取り繕いを「養生」という



🍀メディアによる健康法という言葉より、「生命を養う」という言葉が「老い」を生きる人々にはふさわしい


養生は、加齢による衰えを取り繕うだけで、根本治療は含まれていない


身体をじっくりみて、身体に変化に向き合う


これを「身体語」で会話という


身体と向き合うことは、私の趣味・道楽のひとつ 


実際に反応があり、思う節が当たると楽しく?、そう思って養生していくと、対処できるようになる



🍀蓮如の言葉

いつも同じ話だと思って聞いているかもしれないが、今日と昨日の自分とお坊さんは、違う 


常に揺れ動いてスイングしている


説教もまた一期一会



🍀高齢者の選ぶ力

意識の有り無しに関わらず


単に捨てて選び抜くというより


違うものを横に避けるように丁寧に外す 


という考え方



🍀すすめられれば、いろいろためして、自分の身体に合うものをみつけることを楽しんでやってきた


60代で良かったものが、80代では臓器も体力も違うから、柔軟に対処する



🍀孤独死も自ら選択した最後の日だ


永井荷風は一人暮らし、前日にはかつ丼を食べていた


空海は死期を悟り、長い時間かけて五穀をたち、水を制限して入定した = 老いの楽園?



🍀私は若い頃、自分は運が悪い人間と天をしばしばあおいでいたが、不思議に不幸な人間とは思わなかった



🍀思い通りの対処法はない 

自分を頼りに選ぶ覚悟が必要



🍀人間は生まれながら病人である、と私は考えてきた 


必ず発症する「老と死」を約束されて誕生する 


仏教的に「四百四病は自らのうちにあり」とする



🍀従って、病気も「完治」ではなく「治めた=おさめた」ではないか


どんな優れた治療でも、人体にダメージをあたえないことはありえない 


病気はおさめるしかないのである 


「完治」「治った」は近代科学に共通な発想



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読了(脳と気持ちの整理術)築山節

★脳と気持ちの整理術


外来の患者さんの傾向が変化し、ボケ症状や健忘症は減り


思考が混乱しやすい人、気持ちの整理ができない人が増えている 


仕事や勉強ができ、向上心も高い人ほど悪い流れにはまりやすいと



情報量が多いことが原因だが、、



🍀脳は、基本的に複数のことに集中できないし、忘れるようにできている


●マジック7は、人間が一度に覚えておける数の限界 


●「今の私」がすべての仕事や問題に対処しようと思い込まず「その日・その時の私」に仕事を割り振りふる



🍀記憶の定着について


●出力+再入力  

その日のうちに復習 

定着したら長期記憶に保存される


●言葉だけで記憶するには限界がある


●風景のイメージ化


●場所を変えるも効果的


●時間の制約を設け、中途でも結果をまとめると効果的


●先に全体に目を通すことも大切だが、情報を覚えたいなら、各章ごとにまとめる 


●人の話をまとめる場合、ここでおっしゃているのは、こういうことですねと、確認が良い


●通説との差異、そのキーワードをまとめる



🍀自分のために考えないが脳を楽にする 


●お人好しにならない程度に人から感謝や評価を集めること


●思考を見える化、紙に書き出す

例えば、同僚に批判的なことを言われた メールで反論したいなどを言語化すると、自分でもバカらしくなるはず


●解決リストを書くと、今やること・後でやることの区別がつき、気持ちが楽になる


●解決リストを解決したら、その項目を消す

今やることは赤ペン

人に任せられるのは青ペン とか


●解決できない問題を考えて寝れない時、「明日の私を戦力ダウンさせる」と言い聞かせ、メモで整理し睡眠を確保


●段取りを決める時、重要なものから解決と考えないもあり


●ひとつの問題に集中するには、「他のことが気になる」を外すこともあり


●仕事の整理が苦手の人は、資料ごと入れ物を用意することも必要



🍀アイデアについて


●書き出すことで、次のアイデアが生まれる


●悲しい話は夜にするなは、 夜はアイデアは生み出そうとしない 

逆にアイディアを出そうと焦る感情が、重要でない情報を過大評価させる


●夜は、明日の準備と予習して、早く寝る 


●アイデアに普遍性はあるかをデータにより確かめること大切



🍀脳を休めなければ、大きな思考できない


●散歩は目と脳を休める効果ある


●脳は常に目から入るから、日中五分でも目を閉じて休む 蒸しタオルをのせると、温熱で血行が良くなり、回復が早まる


●脳を上手く使うには、頭を使うだけでなく、体を動かして、思考系や運動系のバランスも大切

朝一定の時間に起きる

少し体を動かしてから仕事や勉強に入る



🍀脳は基本的に主観の世界で、正しいと思えることが、現実には適合しない


●強い不快+強い快は、冷静さを欠いた極端なことばかり考えやすい 


快でも不快ても、強い感情が発生した場合は、感情があまり発生しない地味な仕事や勉強をすると、変な判断を防ぐことできる



🍀脳は、省力化をしようとする


●働きアリの何割か働いていないが、それを除いても、また何割かは働いていないアリになってしまう


●イヤなこと、面倒なこと、そういう目にあいたくないが、脳の性質だ


活動の規模がどんどん小さくなる


最終的には何もしないで、一人でいるに行き着く 


だからたまに面倒イヤなことをするのも必要



🍀考え方


●相手の脳で考えると 、自分の感情をおさえられる 松下幸之助だったらどう考えるか?


●社会では、各自役割があるので、得をすることある反面、割りを食うこともあり、不快が発生する 


そういう時は社会的脳(何か意味があった)で考える


●大きな失敗をした時、今はこういう時期なのだと考える


●時間を制約し、緊張感を持って仕事すると同時に、時が来るのを待つことも大切



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読了(人間の基本)曽野綾子

★人間の基本


表題とイメージが異なりますが、根幹にかかわる話なので古さは感じません 



戦争体験、海外邦人宣教者活動援助後援会、日本財団の活動のエピソードが盛り沢山



以下残ったところ


🍀アフリカでは、マラリアに罹らないように食べて寝る 



食べ過ぎはそれだけ菌が多く体に入るので、アフリカでは少食 胃酸がよく効くように食前食中食後は水をあまり飲まない 



暇さえあれば免疫力を落とさないように寝る



ダニが繁殖しているホテルで、食われたら早めに抗ヒスタミン剤を飲む じんましんで不眠が誘発されるとマラリアが出やすくなる



🍀文化使節団で訪中、人民大会堂で鄧小平氏は足元の痰壺にしきりに痰を吐くが百発百中



🍀藤原正彦さんは、イギリス生活が長く、イギリス人がいかに執拗かつ陰険に相手の教養を試そうとするかと 


政治家は教養がなければ認められないと



🍀アラブの格言は、他人を信じるな、自分も信じるな



🍀アフリカではお金食べ物がない状況は当たり前、そういう時は恵んでもらうか盗むか もうひとつは恥も外聞もなく乞食すること

世界中、乞食は生業



🍀アフリカの朝は素晴らしい



🍀人間はどれだけ文明のお世話になるとしても自力で生きるしかない



もともとこの世は、危険と煩わしさと抱き合わせだから



それと向き合うことで、その都度何かしら大事なことを教えてもらった 



でも最近は、いかなるリスクも不便も避けるという人が多くなった 



そういう人は、自分の趣味を通していいけど、何も対価を払わずに、この世で何もおもしろいことはできないというのが、私の実感



🍀危険に対する対処能力を欠いたまま、歳を重ねていって、国民の誰もが「安心と長生き」を要求する状況になってしまったら年金医療介護職の維持は難しい 



私は、後期高齢者の保険をできるだけ使わないようにしている 


自分は、もう十分長く生きたから使わない、好みでやっている



🍀老人で困っている人はさておき、できるだけ何でも国家や社会に「してもらい、できるだけ甘えたい」という考えは、社会の敵かも



東日本大震災と原発事故後、政治家は「安心安全」と言い、国民はそれを鵜呑みしてきた



民主主義が消えると、法律や規則の意味がなくなる 「超法規」の中では個人ひとりが対処するしかない



震災時、被災地に、物資投下を米軍ヘリができたのに、日本政府はルールありで投下できなかった



「超法規」はいかに周りの人達を守り、一刻も早く法規の世界に戻すために、人間に何ができるか、だからルール無視で投下の判断できるはず



🍀戦後教育は平等 しかし非常時は順位をつけることが命に対する平等だ



🍀東京オリンピック、観戦記の書き手として遠藤周作さんは、背泳ぎの記事「号砲一発、ドンと飛び込んた」



背泳ぎは飛び込まない種目、「曽野さんのくれたサンドイッチに噛みついた時、スタートのピストルが鳴り、肝心のスタートを見逃した」



🍀善を際立たせるには、悪が必要



🍀人とのつき合いが、私たちを豊かにするというのも本当なら、孤独が人間を鍛えるというのも、試練が人を強くするというのも真実 すべてのことに両面がある



🍀良いことだけで、やっていけない 

皆いい加減で、思いつきで悪いことをしたりズルをしたりする でも、いいこともしたい、それが人間性だ



🍀教育は、ごく初期の幼児期のものと、いくつになっても初めてやることに関しては、全部強制が良い



主体性は大切にしつつも、時に厳しく指導するべき



また、先生が一人一人の生徒に向き合ってくれる、遅れ気味なら補習をしてでも教えてくれる、という考えは、甘ったれと、、



非常時に、耐えられるような教育を、子どもに与えること




修羅場が人を育てる 早めのリカバリーが効くような痛い目にあうことが成長の秘訣〜


🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


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