★過去を売る男 アフリカのアンゴラで、人々の過去を新しく作り直す仕事をする、フェリックスが主人公 アンゴラは、アフリカ南西部、大航海時代にポルトガル人に発見され、支配下にあったが 1960年代、アンゴラでも解放組織による暴動から、戦争へと 1975年に独立したが、直後に泥沼の内戦へ 東西冷戦の代... 続きをみる
2023年6月のブログ記事
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★神様の定食屋 中村颯希(ナカムラサツキ) ライトノベル作家(女性) 14刷発行 人気です 両親を、事故で失った俺・高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに 料理ができない俺は、妹に怒られてばかり 立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と 神... 続きをみる
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★信仰 芥川賞を受賞「コンビニ人間」が世界38の国と地域で翻訳されています 「信仰」 永岡は、一見すると、しっかりした普通の女性に感じていたのですが 途中から、彼女の深さや闇が、、 また、小柄色白、大人しくて真面目で、担任からも信頼されていた斉川さんが、カルト商法のリーダーに、、 その展開に驚きな... 続きをみる
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★ロザムンドおばさんの花束 ロザムンド・ピルチャーの短編集の三作目 今回は前二作より、年齢が高く、落ち着いた作品だと感じました なので、若い人より、上の人に共感できるのではないでしょうか 主人公の女性達は、控えめでありながら、思慮深く、周りを優先、自分の思いを秘めています でもあることで、自... 続きをみる
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読了(ロザムンドおばさんのお茶の時間)ロザムンド・ピルチャー
★ロザムンドおばさんのお茶の時間 「ロザムンドおばさんの贈り物」の第二弾です 季節感あふれる描写を、人とのつながりや成長に例えています 共通するのは、世代を超えて交流を大切にするでしょうか ●雨あがりの花 ラッパスイセンに象徴される早春の描写が、キレイです 静かな死を、迎えようとしているお屋敷... 続きをみる
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★ロザムンドおばさんの贈り物 BTSジミンちゃん大好き・絵を素敵に書くkinokoさんから、教えて頂きました(^^) ロザムンド・ピルチャーはイギリスの小説家 コーンウォールを舞台にした小説で、世界中で6,000万部以上売れています 作品は 若い者は、老いた者の生き方を見つつ、自分の将来を見つめ... 続きをみる
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★優しい音楽 著者は、「そしてバトンは渡された!」が有名です 冒頭三行が魅力的と言われ、書き出しの上手い作家さんの一人とのこと さて、物語は いろんな人間関係が転がっていて、誰かと繋がる機会がたびたびあります さまざまな価値観を持つ登場人物 複雑ですが、何故か、難なく自然に読めしまいます それは、... 続きをみる
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★料理道具屋にようこそ WEBデザイン会社がうまくいかず、実家の飲食用品店・タクミ屋に帰ってきたミチカ でも経営状況は芳しくなく、、 商人の仕事は、お客様の期待する豊かな生活づくりをお手伝いするもの 考えもせずお客様の欲しいものを右から左に販売するのは、流通業だと ミチカは、目の前のお客様に喜んで... 続きをみる
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★病院でちゃんとやってよ 現役看護師が描く、リアル介護ストーリーです 大浦東病院リハビリ病棟には、次から次へと患者がやってくる 病院は、治療するだけの場所ではなくなった 35歳独身の大八木新菜は、リハビリ病棟で働く看護師 家に帰ろう、帰りたいと望む人達の手伝いをする 新菜は親子三人、子供のこ... 続きをみる
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★ペンギンの台所 小説「食堂かたつむり」効果で、取材の仕事が増え、その出会いがメインです そういう出会いのギフトに、感謝の日記エッセイ(ブログ) 日ごとのさし絵もかわいい です また、日々の出来事とその時の気持が、書かれています 人の悪口、批判、不愉快な出来事が、あまり書かれていませんでした 読ん... 続きをみる
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★ぶぶ漬屋稲茶にございます 余命宣告を受けた著者が、くじけることなく、前向きに生きていきたいと願いをこめた作品です 作品の中にも、乳がんで、余命幾ばくもないと宣告された女性の最後と心意気が、書かれています 勝海舟と父親の生き様を描いた「父子鷹」がありますが、、 母親に頭が上がらない夢之丞と、母の真... 続きをみる
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★農ガール農ライフ 今の時代、一人の女性が、どう職業を、どう配偶者を、どう人生を、選んでいくか、を農業を通じて書いてあります 著者は、話題性をいち早く見つけ、時流にのり、読者に人気があります さて、本題 派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は、同棲相手から突然別れを切り出されます 3年前プロポー... 続きをみる
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★まいまいつぶろ 「まいまいつぶろ」という御茶ノ水にあったバー 今はもうありませんが、トリスの水割りが、1杯90円でした さて、本題 九代将軍家重は、口が回らず、誰にも言葉が届かないと 歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされたと 小便公方と... 続きをみる
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★黄色い夜 タイトルの「黄色い夜」は、砂嵐で視界が黄色くなる現象のことだそうです 雨が降った後に、突然砂嵐の黄色い壁が現れて、イエローアウトに アフリカのエチオピアに隣接する架空のE国 石油もなく資源が乏しく、産業はカジノに頼り、砂漠には螺旋状の巨大なカジノ・タワーが建っている ここにやってきた日... 続きをみる
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★いかれころ 三国美千子 「いかれころ」は、踏んだり蹴ったりという方言らしいです 三島由紀夫文学賞受賞らしい作品 南河内の豪農・杉崎家の長女で、分家をしてもらった久美子を、母にもつ4才の奈々子の視点(大人目線)で、描かれています 設定に無理ありますが、、 人間関係が複雑だけど、不思議と心惹かれま... 続きをみる