読了(猫付き平屋でひとやすみ)黒田ちか
★猫付き平屋でひとやすみ
田舎で人生やり直します
黒田ちか
猫と霊 オカルトチックなところもありますが、人情ある仲間たちに励まされ、前に進もうとする物語
サクサク読めました
主人公は臆病で怖がりの勝矢
子供のころ、両親を亡くし、祖父母のいる町に
やがて上京し、就職したデザイン会社では、上司の佐倉に作品を奪われ退職
退職時、勝矢は、在職中に提出したデザインは、佐倉の原案と指導の下で作り上げたという契約書にサインしなかった
彼女にも玉砕 恋も仕事も失い人生をやり直そうと町に戻る
祖父母の家で、のんびりすごす中、行方不明になったもふもふの猫・大さん(普通の猫でない)が戻ってきた
大さんは日本酒と和菓子が大好物 茶色のしましまの尻尾 ニャーでなく、「なー」の鳴き声だ
同級生で、石屋の堅司真希夫婦と二人の祖父母にかこまれ、この家には本気で叱ってくれる人と優しく慰めてくれる猫がいると
神様の贈り物だと気づく
同級生の賢司は、石屋で、石の臭いを嗅ぎ分ける その祖母は、宮司で、幽霊らしきものが見える
勝矢の祖母のお守りの中身は、大さんの毛と賢司の石だ
両親や祖父母を亡くした勝矢は、人生に別れはつきもの 別れは辛い それでも失うくらいなら出会わなければ良かったなんて思えない と
家事ができるのは、祖母に厳しく仕込まれたから 一人でも生活に困らないようにと
彼女を愛しているのに拒絶が怖い それが自分勝手な未練=心残りだと気づく
やがて、勝矢が作成した商店街のポスターとイラストがきっかけで、会社を立ち上げる
その後、中学の時に書いた猫のイラストが、デザイナー佐倉として、企業の商品のキャラクターに ネットで話題になる
佐倉は、念(生き霊)を勝矢に送り、佐倉の妻に勝矢を説得するように頼んだり、自分の非を認めない
その後いろいろあり一件落着 勝矢は気づく 華やかな万人受けする作品でなく、誰かに喜んでもらえる作品を作りたい
誰かの存在によりかかるでなく、まずは自分の足でしっかり立つと
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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