★SCIS科学犯罪捜査班 天才科学者・最上友紀子の挑戦 最先端の科学情報を折り込みながら、サスペンスフルに展開しつつ、人間の情愛を忘れない作品 小比類巻祐一警視正率いる警視庁の最先端科学捜査班SCISに「事件」についての捜査命令が下った SCISシリーズ、「シーズン1」最終巻 天才科学者の最上友紀... 続きをみる
2024年2月のブログ記事
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★嘘ばっか 100万回生きたねこの作者 日本の昔話から西洋の童話まで、有名な話26篇を、大人な味付けで再構成 本来は、主人公が幸せになって終わるところを、脇役目線を取り入れたり、皮肉たっぷりに描いてみたり 解説の岸田今日子さん、作者をきれいごとが嫌いな人と評しています タイトル「嘘ばっか」は昔話を... 続きをみる
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★おしまいのデート いろんなふたりの、はじまりとおわりを描く短編集 きれいな起承転結のお話し 解説では、作品を、薬膳スープ(優しい、じわっと)とあらわされていました 個人的に、おしまいのデートとランクアップ丼が良かったです 🍀おしまいのデート 中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わり... 続きをみる
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★出張料亭おりおり堂 月下美人とホイコーロー おりおり堂のイケメン料理人で、大企業グループの長男である仁と、その弟の孝 おりおり堂は、骨董の店、血のつながりのない祖母の橘桜子が経営している そこは、カフェと出張料亭(仁が出張料亭、おためし料亭)も併設 今回は、孝が、兄を会社に引き戻そうと頑張るお話... 続きをみる
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★准教授高槻彰良の推察Ex 青和大学・民俗学の名物准教授、高槻彰良 端整な顔にすらりと長身、仕立てのよい三つ揃いスーツのイケメンだ その高槻研究室にいる大学生の深町尚哉 二人の番外編 🍀お人形あそびましょ 怪談・怪異を研究する高槻は、日本近代史の三谷教授から相談を受ける 三谷研究室には、集めた市... 続きをみる
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★我らが隣人の犯罪 デビュー作の短編集 平成2年刊行 時代背景もあり、特殊関係人・ワープロのワードもありますが、人情的な内容なので、今読んでも楽しいです 🍀「我らが隣人の犯罪」 誘拐するのは、主人公側なのに、隣人の犯罪とは 中学1年の誠 父と母そして妹の智子の4人家族 念願のタウンハウスに引越... 続きをみる
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★食堂つばめ7 死と生の間にある食堂つばめ 訪れる人たちが、奇妙な臨死体験をする 「概ね幸せ」 良い言葉でした~ 食堂には、料理人のノエと秀晴、キクとりょうさんがいる ノエはどんなメニューも作ってくれ、美味しいと感じること=食べることは生きる気持ちにつながるのだと ノエは、現実の世界に戻り「あなた... 続きをみる
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★どんでん返し どんでん返し、物語が進むにつれて謎が解き明かされて、その真実が、最後に根底から覆されるような展開のこと 短編六編 🍀同級生 乾くるみ 同級生が集まった そこには、ビールを飲めない鶴田君が、失恋男だが、、 実は、学生時代、自殺していた そこにいる彼は? よくある話しにも思えるが、ラ... 続きをみる
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★猫は仕事人 タイトルから、可愛い話かと思ってたら、違いました 必殺仕事人が、猫という設定 幕末の深川に、100年も200年も生きている化け猫※ ※不思議な妖力を持ち、人の言葉を理解できる猫だ 普段は、普通の猫にまぎれ、のんびりと飼い猫生活を送っている かつて、ぬらりひょんの元で仕事猫をしてい... 続きをみる
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★神木町あやかし通り天狗👺工務店 失恋したばかりの深山鞍馬は、モブキャラ(アニメやマンガの背景にいる主人公以外のその他大勢)だ 鞍馬の祖父は、黒天狗👺の太郎坊 千里眼を持ち空を飛ぶ太郎坊は、腕利きの大工として生計(神木町のあやかし通り天狗工務店)を立てている ある日、鞍馬は、祖父の使いで訪れた... 続きをみる
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★3時のおやつ 30人の作家著名人による、おやつの思い出・エッセイ 主に残ったところ 🍀木登りバナナ 絲山秋子 茶の間で食べても面白くなかったので、木の上で食べると美味しく感じた 🍀ごかぼう(五家宝) 伊藤たかみ 香ばしいきなこに、ぬたーっとした食感なのに歯にまとわりつかない 甘さがじわっと... 続きをみる
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★アイスネルワイゼン 二作品 芥川賞候補系の作品は、感覚的に独特、苦手な人も多いかなと でも、私には非常に読みやすかったし、今後の作品が楽しみです ★アイスネルワイゼン 会話のリズムが良くて、読み易い タイトルはパブロ・デ・サラサーテが作曲した「ツィゴイネルワイゼン」(ロマの旋律)をもじったもの ... 続きをみる
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★もぬけの考察 群像新人文学賞受賞 若い人の文章・感覚 興味があります 約100ページの四章からなるホラー?サスペンス? 住人が必ず消える408号室が設定 前の住人の郵便物が郵便箱にたまり、次の住人も消えてしまう過程が 日常にひそむ不安と恐怖と、登場人物、身近にいそうかなと思わせる 入れ替わる住... 続きをみる
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★ネトウヨとパヨク ネトウヨ(ネット右翼) パヨク(ネトウヨに反対の人) ネット上で「ネトウヨ」「パヨク」と呼ばれている独りよがりの、対話不能な人々の社会学的分析の本 独りよがりの正義を信じる人達は、決して自らの過ちを認めない 被害は拡大するのみ 過去連合赤軍や青年将校に限らず、独善的な考えを持つ... 続きをみる
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★承認欲求の呪縛 承認欲求の呪縛は、いったん獲得した評価を失いたくない不安だ また面目がつぶれる恥の文化=日本特有の風土病が、承認欲求の呪縛とも いったん認められたら、効果はあるが、副作用にもなる SNSで「いいね」をもらうことに全身全霊を傾けてしまう人がいる 職場で表彰されたために「もっとがん... 続きをみる