goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(雪のひとひら)ポール・ギャリコ

★雪のひとひら



1960年代前の作品ですから、男女の役割のようなものが見受けられました



そこは現代とは少し価値感が変化しているように思います 



大人の絵本として書かれ、イラストはシンプルですが、今でも好まれるのではないかと



著書「ポセイドン・アドベンチャー」は、映画化されています



女性一人称(擬人化)である雪のひとひらを主人公として、その生涯を描いています   



雪として生まれるが、人間のように恋をし、子をなし、そして離別し、死を迎えます



それぞれの季節や、鮮やかな景色が、一気に目の前に浮かぶように書かれています



雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟ります



創造の主=神 西洋的ですが、最期、神に召されるシーンは、じーんとくるのではないでしょうか



(印象に残ったところ)


太陽が、雪のひとひらをひきずり込む間際、優しい言葉が耳に「ごくろうさまだった 小さな雪のひとひら さあ ようこそお帰り」



雪のひとひらは、自分の全生涯が奉仕をめざしてなされていたことを悟りました



あらゆることの裏には、思慮深くも周到な、えもいわれず美しく細やかで親身な見取図がひそんでいました 



この身は、かたときも造り主にわすれられたり、見放されたりしてはいなかった



どんなにささやかな貧しい者、つつましい存在でも、無駄に見過ごされることなく、造り主の偉大な意匠の一部として一役買っていた



造り主の目には、雪のひとひらが、いかなる輝かしい強大なものにもひけをとらぬもので、ひとしいものだったと



だから、何ひとつ無意味なものはありませんでした



雪のひとひらは、この宇宙のすばらしい調和を思い、一役を荷なうべく世に送られたと思うと、安らかなみちたりた思いが訪れてきました




★朝食


白米 ほうれん草卵味噌汁 サラダ 鮭ナバナお浸し さつまいも 苺



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