goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(父)辻仁成

★父 辻仁成 2017年


著者自身の経験もおおいに想像されますが、、



フランスで父一人子一人で育った息子(ぼく)が、生きるとは、家族とはを綴った物語



フランスは移民の国、人種のこと、経済的文化的なこと、テロの危険に触れながらも、この土地がぼくの未来と確信する



ぼくの恋人(フランス人と中国人の両親)は、死なない虫(water bear)の研究者



この虫は、環境が過酷になると、代謝を自ら止めて、乾眠と呼ばれる状態に入る とのこと



物語は、この状態を、父や自分の生きてきたことと、重ね合わせていきます

 


ぼくや登場人物の動静、パリの暮しも具体的できめ細かく優しく書かれています 



若い人に人気があるのがわかりました 装画装丁も目を引きます



今の家族、未来の家族とは、現実にとまどい、悩みながらも生きていくと、、



ぼくが決意したところは、誰にでも共感できるのでは と感じました



(概 略)


ぼくは、日本人の両親のもと、フランスで生まれた



ママとは幼い頃、死に別れ、小説家であり、書道家でもあるパパは、料理を作り、家事をして育ててくれた



やがてぼくは実家を離れて一人暮らしをするようになり、今はパリの語学学校で教師をしている



70歳を超えたパパは時おり健忘症の徴候を示すようになっていた



ぼくの恋人、ぼくと彼女の始まりは、普通の恋人たちのそれとは違っていた

  


そこには、ぼくのパパの物語が深く関わっていた




★朝食


ツナ玉ねぎ卵焼き丼 小松菜椎茸味噌汁 サラダ プルーンヨーグルト ヤクルト



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごしください(^^)