読了(女誡扇綺譚じょかいせんきたん)佐藤春夫
★女誡扇綺譚 佐藤春夫
綺譚とは、不思議な物語のこと
親日や美食屋台のイメージで、台湾にはまってる人が、この文庫を読んだら、戸惑うかもしれません
1920年代ですから
現代文とちょっと違うので、慣れるまで時間かかりました
写真は、「台湾の処女」という題(1910年)です セピア色ですが、少し不気味に感じます
著者は、明治、大正、昭和の3つの時代にわたって、詩歌や小説、文芸評論など幅広い分野で活躍
芥川龍之介・谷崎潤一郎とともに小説中興の祖と称されています
また門弟三千人とも言われ、多くの弟子を育てました その中には太宰治・吉行淳之介がいます
春夫は、妻と弟がひそかに親密
谷崎潤一郎は、妻千代の妹を愛し
春夫は、千代に惹かれていく
煩雑な人間関係も知りました
1920年 これらの悩み?から逃れるために台湾に旅に出たことから、物語が生まれました
渡航百年にあたり、台湾台南の文学館で初の佐藤春夫展2020年開かれ、日台共通の古典として注目されているそうです
その中でも女誡扇綺譚は、台湾でも人気の高い作品だそうです
内地人(日本の移民)
本島人 (漢族系の移民)
蕃人 (原住民)
で書かれています
●「女誡扇綺譚」
日本時代の台南を舞台に、ひなびた町の姿や、没落豪族の娘の霊との出会いを描いたミステリー
幽霊屋敷で「なぜもっと早く来ないの」の声を聞いた主人公は、その謎を解き明かしていきます
内地人との結婚を主人に強いられ、恋人と合えなくなった「下婢」かひ(下女・召使い)が関係します
●「霧社」「魔島」
台湾・原住民に対する抑圧が書かれています
●「植民地の旅」
当時は、同化政策で街は沸いていたが、漢族は日本の支配に不屈の態度を示す
★朝食
シラス胡麻丼 椎茸ほうれん草味噌汁 サラダ ウィンナ 苺 ヤクルト
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごしください(^^)
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