goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(女誡扇綺譚じょかいせんきたん)佐藤春夫

★女誡扇綺譚 佐藤春夫


綺譚とは、不思議な物語のこと




親日や美食屋台のイメージで、台湾にはまってる人が、この文庫を読んだら、戸惑うかもしれません 




1920年代ですから

現代文とちょっと違うので、慣れるまで時間かかりました




写真は、「台湾の処女」という題(1910年)です セピア色ですが、少し不気味に感じます



著者は、明治、大正、昭和の3つの時代にわたって、詩歌や小説、文芸評論など幅広い分野で活躍



芥川龍之介・谷崎潤一郎とともに小説中興の祖と称されています



また門弟三千人とも言われ、多くの弟子を育てました その中には太宰治・吉行淳之介がいます



春夫は、妻と弟がひそかに親密 

谷崎潤一郎は、妻千代の妹を愛し

春夫は、千代に惹かれていく 



煩雑な人間関係も知りました



1920年 これらの悩み?から逃れるために台湾に旅に出たことから、物語が生まれました



渡航百年にあたり、台湾台南の文学館で初の佐藤春夫展2020年開かれ、日台共通の古典として注目されているそうです



その中でも女誡扇綺譚は、台湾でも人気の高い作品だそうです




内地人(日本の移民)

本島人 (漢族系の移民)

蕃人 (原住民

で書かれています




●「女誡扇綺譚」


日本時代の台南を舞台に、ひなびた町の姿や、没落豪族の娘の霊との出会いを描いたミステリー



幽霊屋敷で「なぜもっと早く来ないの」の声を聞いた主人公は、その謎を解き明かしていきます



内地人との結婚を主人に強いられ、恋人と合えなくなった「下婢」かひ(下女・召使い)が関係します




●「霧社」「魔島」


台湾・原住民に対する抑圧が書かれています




●「植民地の旅」


当時は、同化政策で街は沸いていたが、漢族は日本の支配に不屈の態度を示す





★朝食

シラス胡麻丼 椎茸ほうれん草味噌汁 サラダ ウィンナ 苺 ヤクルト



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