★SCIS科学犯罪捜査班

天才科学者・最上友紀子の挑戦

最先端の科学情報を折り込みながら、サスペンスフルに展開しつつ、人間の情愛を忘れない作品

小比類巻祐一警視正率いる警視庁の最先端科学捜査班ＳＣＩＳに「事件」についての捜査命令が下った

ＳＣＩＳシリーズ、「シーズン１」最終巻

天才科学者の最上友紀子は、ダーウィン進化論を信奉する学界から白眼視され、分子生物学から傍流へおしやられているが、今はＳＣＩＳチームの一人だ

社会派ミステリだけど、最上のとぼけたふるまいや、キャラが中和、読みやすかったです

🍀物語は

人類史上、一度も起こったことがないはずのない処女懐胎が現実に起きた

キリスト以外にはない　マリアに天使ガブリエルが受胎し、キリストが誕生だ

事件は、余命宣告されている拡張型心筋症の人に妊娠を引き起こすウィルスを感染させたケース

だから、マリア・ウィルスだと

受胎（感染）させたガブリエルの正体は誰か

最上の宿敵・榊󠄀原博士は、不老不死の研究で有名

クローンの実験も不老不死のための研究だ

調査しているうちに榊󠄀原博士との関連が浮上

処女懐胎と不老不死とウイルス進化論が結びつく

そして、実行犯のガブリエルは、製薬会社の研究員と菅野涼香と判明

彼女は、ウィルス進化論の論文をネイチャーに送り、審査で却下され、憤慨

処女懐胎を引き起こすウィルスを作製した

ウィルスを開発し、サルによる実験に失敗　

だから、処女懐胎を引き起こすウィルスの作製をしたと

最上は、菅野に、生物の進化がウィルスによって引き起こされるのは、進化を無目的に起こるもの

人間が、人為的に、目的をもってある進化を生み出そうとするのは違うと

女性のみ単為生殖に戻れば、不死を獲得する説とか

政府もなりふりかまわず、処女懐胎とウィルステロをふせ、菅野涼香を悪人にしたりとか

事件の隠蔽に、多少の非合法的行為は看過するとか

公安の実働部隊が動くとか

CIAとかも登場

※その他

生物には、死の概念から免れているものもある

プラナリアは寿命がない　

ベニクラゲは、寿命がないどころか若返る

ブラックアイボリーは、像の糞から採取される豆

コピルアクは、ジャコウネコから採取される豆

サイエンス的なものと警察小説のハイブリッド〜

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