goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(日本のイキ)大石静

★日本のイキ


大河テレビ・光る君への脚本家・大石静のエッセイ



🍀ウィークデーすいている映画館に出かけ、そこへ劇場スタッフの青年がわざわざやってきて「前の回が間もなく終わるので、お並びください」「決まりですから」と 



決まりだからということに、何の疑問も持たない彼の思考に恐ろしいものを感じる 



決まりごとという権力を持つことにカタルシスを覚える若者や、それを許して、権力に仕切られている方が、お気楽だと感じる人間が増えている



🍀 「生まれる」というのは「産み落とされる」という受身のニュアンスがある



著者は、知人がおなかの子供に対して「生まれてきたかったら、生まれてきなさい」と呼びかけ続けたと 



生命が親の都合ではなく、強い意志をもって生まれてくるのだということ しんどいとも思えるこの世だけれど、私は絶対に生き通すべきなのだと




🍀人の身体は、ひとりひとり違う そこにある血管がなくて、こんなところにあるんだがしょっちゅうだと



難しい病気でないと大学病院の教授は興味しめさないので、盲腸や子宮筋腫などの比較的簡単な手術は、未熟な医師の練習台になりやすいと




🍀オリンピックは、経験の少ないレベルの審判に誤審され、金メダルを逃がす選手が多い なので、気づかれないように違反しながら勝つ選手もいると



🍀子供の心に、恐怖心だけでも、夢や希望だけでも、植え付けるとゆがんでしまう 




🍀インターネットの発達で、やたら便利になった世の中、テレビが一瞬でも映らなくなると、人々は苛立つが、私が時代おくれなのか




🍀ものうい・けだるい・うつろなんて言葉が聞かれない 



言葉はデジタルな表現に、キモかわいい(気持ち悪い+かわいい)



全然いい・全然OK(全然かまいませんよ いいですよ OKです)など 



省略の技術なのだが、微妙な表現のできない若者は、きっと微妙な心持ちもなくなっているだろう



🍀ファーストキッチンの「ガリポテト=お寿司のガリ生姜味」若者の味覚だ



松茸は好きじゃないけど、エッセンスの入った松茸のお吸い物やご飯は好きとか



若者の味覚が、我々とますます隔絶するのは、複雑だ 



🍀「関係ねえよ」の一言

言葉のバリア、逃げ、相手を拒絶する、殺伐とした人間関係を表すキーワードだ



🍀お墓の文字、ご苦労さま・ママのお墓・愛を願って・仲良きことは美しき など家族の自己満足が見え過ぎる


谷崎潤一郎は「寂」だったが、哲学がある



🍀キューバは、巨乳が人気なく、貧乳が人気、貧乳の手術は、無料の時も



🍀言葉は、変化していくものだが、「亡くなりました・死にました」より、「逝きました」の日本語が美しい



🍀断食を経験して、食べない方が食べた方より、体温が上がる 


食べて消化作業するより、体内に残存している余剰物を燃やす方が、産熱できるらしいと



白い食べ物より赤い食べ物 

白砂糖より黒砂糖

白米より玄米

白ワインより赤ワイン

白ビールより黒ビール

うどんより蕎麦

生クリームよりあんこ など



白いものは身体を冷し、赤や黒は温める


大根など生野菜は塩をかけると良い 塩は身体を温めるから なるほど〜



🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓



お読み頂きありがとうございます😊

素敵な一日をお過ごし下さい(^^)