読了(日本のイキ)大石静
★日本のイキ
大河テレビ・光る君への脚本家・大石静のエッセイ
🍀ウィークデーすいている映画館に出かけ、そこへ劇場スタッフの青年がわざわざやってきて「前の回が間もなく終わるので、お並びください」「決まりですから」と
決まりだからということに、何の疑問も持たない彼の思考に恐ろしいものを感じる
決まりごとという権力を持つことにカタルシスを覚える若者や、それを許して、権力に仕切られている方が、お気楽だと感じる人間が増えている
🍀 「生まれる」というのは「産み落とされる」という受身のニュアンスがある
著者は、知人がおなかの子供に対して「生まれてきたかったら、生まれてきなさい」と呼びかけ続けたと
生命が親の都合ではなく、強い意志をもって生まれてくるのだということ しんどいとも思えるこの世だけれど、私は絶対に生き通すべきなのだと
🍀人の身体は、ひとりひとり違う そこにある血管がなくて、こんなところにあるんだがしょっちゅうだと
難しい病気でないと大学病院の教授は興味しめさないので、盲腸や子宮筋腫などの比較的簡単な手術は、未熟な医師の練習台になりやすいと
🍀オリンピックは、経験の少ないレベルの審判に誤審され、金メダルを逃がす選手が多い なので、気づかれないように違反しながら勝つ選手もいると
🍀子供の心に、恐怖心だけでも、夢や希望だけでも、植え付けるとゆがんでしまう
🍀インターネットの発達で、やたら便利になった世の中、テレビが一瞬でも映らなくなると、人々は苛立つが、私が時代おくれなのか
🍀ものうい・けだるい・うつろなんて言葉が聞かれない
言葉はデジタルな表現に、キモかわいい(気持ち悪い+かわいい)
全然いい・全然OK(全然かまいませんよ いいですよ OKです)など
省略の技術なのだが、微妙な表現のできない若者は、きっと微妙な心持ちもなくなっているだろう
🍀ファーストキッチンの「ガリポテト=お寿司のガリ生姜味」若者の味覚だ
松茸は好きじゃないけど、エッセンスの入った松茸のお吸い物やご飯は好きとか
若者の味覚が、我々とますます隔絶するのは、複雑だ
🍀「関係ねえよ」の一言
言葉のバリア、逃げ、相手を拒絶する、殺伐とした人間関係を表すキーワードだ
🍀お墓の文字、ご苦労さま・ママのお墓・愛を願って・仲良きことは美しき など家族の自己満足が見え過ぎる
谷崎潤一郎は「寂」だったが、哲学がある
🍀キューバは、巨乳が人気なく、貧乳が人気、貧乳の手術は、無料の時も
🍀言葉は、変化していくものだが、「亡くなりました・死にました」より、「逝きました」の日本語が美しい
🍀断食を経験して、食べない方が食べた方より、体温が上がる
食べて消化作業するより、体内に残存している余剰物を燃やす方が、産熱できるらしいと
白い食べ物より赤い食べ物
白砂糖より黒砂糖
白米より玄米
白ワインより赤ワイン
白ビールより黒ビール
うどんより蕎麦
生クリームよりあんこ など
白いものは身体を冷し、赤や黒は温める
大根など生野菜は塩をかけると良い 塩は身体を温めるから なるほど〜
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