読了(ふがいないきょうだいに困ってる)吉田潮
★ふがいないきょうだいに困ってる
「親の介護をしないとダメですか?」の作品もありますが、、
この作品、著者(妹)も「長女なんだから」と姉に役割を押し付けていた と
そして、もうやめよう 姉の生きざまに、勝手に期待して、絶望するのは の思いが
家族の「距離を置きたい」「縁を切りたい」の悩みを、13の事例と、専門家の助言で構成
題名の「ふがいない」は、時代背景と社会構造が影響
昔は「役割と権力」がはっきりしていた
戦後は、皆んな貧しくて世代間格差は小さかった その後、団塊の世代やバブル世代はそこそこ安定し職につけた
ところが、団塊ジュニア世代、不況でつまずくきょうだいが、、きょうだいで格差が大きく、上手くいったほうからは「なんで働かないのか」
「なんで上手くいかないのか」と「ふがいない」の言葉はその象徴だと
●残ったところ
きょうだい関係を決めるのは親の関わり方
込み入らないうちにやっておく
わかりあえるという幻想を捨てる
弁護士業界でも裁判所でも、親子の裁判では仲良くさせようとする 相談に行っても説教されるのはつらい
わからない前提で話しをしないと
「ふがいない」の言葉の裏に、私自身の「承認欲求」が潜んでいた
子供のころから、優秀で世間から一目置かれた姉(今は困窮)を上から目線で経済的に支えることで、家族から認められ、感謝されたかった
家族の経済圏の崩壊の対策として、できることとできないことの境界線を引く
例えば
❶父が亡くなる→年金がなくなる→実家の維持費が必要→父のお金を取り崩し
❷母の介護が必要になる→同居の姉に負担がかかる→介護サービスを酷使
❸姉が働けなくなる→母と私が同居→姉は独居させ生活保護
「家族だからなんとかなるはず」「家族だからサポートしなくては」「家族だから家庭内で解決しないと」という思い込みを手放す
親族間の窃盗は罪に問われない
相手に償わせたいという気持ちは、怒り、怒りは消耗する
暴言は抑圧の裏返し
ふがいないきょうだいに悩んでいる人は、自分を後回しにしている
頼まれても断れず、無意識のうちに犠牲になっている
「私がやらなきゃ」→「私でなくてよい」→「社会に受け止めてもらう」→役割を手放す
家族からの借金の申し込みは、貸すのでなく、あげる気持ちでないと
内容証明をきょうだいに送る→
強制力はないが、要望と「この内容を守って頂けない場合、法的措置を取ります」と警告するのも効果あり
なるほど~
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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