goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(時々、慈父になる。)島田雅彦

★時々、慈父になる。


還暦を迎えた作家が、過去の自分を語る自伝的小説 



三十歳で父親となり、好不調の波はあれど、子の誕生以降は、妻とともにいつもその成長を案じてきた



何も持っていない子供は、どうすれば自信やプライドを獲得できるか?



高校時分からアメリカ留学させた息子のいない寂しさを書いたり



子の幸福を願い、はりつめて生きてきたかつての自分を、ねぎらいと同情と、少しの羨望もあり



 身の回りの記録だけでなく、どんな時代を過ごしてきたか、前世紀から今世紀へ、世界は激動



悲惨な原発事故を健忘症のように忘れ、パンデミックも起きる



時々の怒りや抵抗が、作家に小説を書かせる燃料となったと 



小説は〈たった一人の反乱〉を可能にすると



過去から受け継ぎ未来に手渡す現在を生きることの責任が、創作の活力だ   



●気になったところ


旅の経験が蓄積されていくと、思考が複眼的になり、自意識が多様性を帯びてくる自覚があった 



幻想にはまったサイコパスの◯ーチンや、野望に取り憑かれた○近平等の失脚と、次世代の覇者の登場を確認してから死にたい 



弥勒 永遠に実現しない希望を意味し、チベットの人々は弥勒を崇拝 前向きな絶望 息子にミロクとつけた



1867年ロシアがアメリカにアラスカを売った時は今の貨幣価値に換算すると約140億円 30年後は資源の宝庫で、ロシアには歴史的誤算



イギリスでは、体罰やいじめを訓練の一環として耐性を身につけさせる 権力の行使者を育てる教育がある



息子に柔道 受け身を覚えれば、大きな怪我をせずに済むし、寝技や締め技で相手を静かに制圧できればいじめられることもなくなる 万一いじめる側になっても加減を心得る



ADHDとLDを背負って生きていく職業は、、息子の場合、アートの世界・オペラ関係の仕事



自民党は、元々アメリカの反共政策の受け皿で、読売新聞はその広報誌、朝日新聞もその一翼を担っている 



優しいサヨクの息子が、ネトウヨになるのだけはごめん蒙りたかった



芥川賞を6回も落選させたのは、開高さん安岡さん 



原発を運転しても停止しても後始末にかかるコストは莫大だから、運転した方が得という考え方は、どうせ借金しても返せないからもっと借りた方が得 と同じだ 原発と金融は発想が同じ



安倍政権を礼賛する学生グループは官邸が、内閣官房機密費を使い、統一教会の学生信徒たちを動員したブラックプロパガンダだった



アメリカの博物館では、広島長崎は、戦争終結のためには、不可避だった と



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