読了(人間の覚悟)五木寛之
★人間の覚悟
人はいかに生きるか、西洋東洋で思想家や哲学者が問いつづけてきたが、生き方に上下はない
親鸞の悪人善人もいるけど、とりあえず生きていることで、目的の大半は果たしていると
バブル前は、躁の時代
バブル後は、鬱の時代
作者は、北朝鮮平壌からの引揚げ者
日本は勝つと言われ、敗戦後は、現地にとどまれと言われ、脱出に過酷な日々を過ごした
高級軍人や官僚の家族は、敗戦前から避難しているのに、一般人は二重に裏切られたと
残ったところ
🍀国を愛し、国に保護されているが、最後まで国が国民を守ってくれると思っていけない
🍀不信のすすめでなく、人間の覚悟が必要
🍀世間はあきらめないを賞賛するが、あきらめるは受け身でなく、正しく覚悟をきめる上で不可欠
🍀白河天皇は巨大な塔を建て、清盛は三十三間堂に千手観音を寄贈、藤原道長は夜中にうなされ地獄に落ちることを恐れた
🍀作者は、40代 60代70代と鬱に よろこびノート、悲しみノート、あんがとノートでのりきる
🍀鬱の歴史
中国には、君子は悒(ゆう)=憂を備えると
万葉人のかなし
ロシアのトスカ(あの人はトスカにとりつかれた)
二葉亭四迷は、ふさぎ虫
ポルトガルは、サウダーデ
ブラジルは、サウダージ
韓国は恨(ハン)
関西の耳塚鼻塚は、秀吉の朝鮮出兵に由来、「キヨマサオンダ=加藤清正来るぞ」の言葉が残っている
英語はブルーマンデー
🍀今は、心療内科の対象だが、人生は憂いに満ちているし、抱えて生きるもの
🍀下山の哲学
健康・安心・安全はあり得ない
悪いところは、無理やり治そうの治療は、躁の医学
今は、養生の時代、病気になってから治療するのは火事になってから消化器を買いにいくようなもの
🍀キリスト・親鸞に通じるのは、肉親に過大な価値を見い出さず、今自分の話を聞いている人が家族という
🍀ドストエフスキーは、人間の魂の深淵を描いたが、生涯キリスト教的なミッションを自分に問いた
🍀日本人は、心性の深いところ、アニミズム(精霊信仰)とシンクレティズム(神仏混淆)の二つを持っている
🍀他力の風とは
親鸞は、なぜ念仏を信じればすくわれるのかの問いに、私は師の教えを信じ生きてます それでもし地獄に落ちても後悔しませんと
🍀片手に、理論やデータや世間の言葉
もう片手に、世の中は偽りの時代、青信号も平気で渡ったら危ない
両方に引き裂かれ、宙ぶらりんになってもそれしかない
🍀野口晴哉さんは、野口整体を考案、下痢と風邪は、体の大掃除で平衡を回復
🍀当時、引揚げの中で、博多佐世保で検疫を受けた女性は、性病やレイプ妊娠もあった
そういう極限を抜けて、平和な時代でも違和感を持ちながら、生きていかざるをえない
親鸞は人は悪を抱えて生きていると
私にとっては引揚げた人は悪人 人を犠牲にして生き残ったから
自分も悪人という意識の中で、親鸞の言葉は唯一の光だった
🍀毛沢東もチェ・ゲバラも良家の出だから、革命に身を捧げれた
大きな感謝されたいとは考えていない
🍀覚悟のボランティア
バイブルに良きことは隠れてせよ
中国は陰徳の言葉
本田宗一郎さんは人に知られないように苦学生に奨学給付したけど
お金がなくても誰がのためにできることはたくさんあると
🍀キリスト教系の病院に入院した知人が、夜寝れないとコール、婦長さんが、コーヒーでも飲みましょうと、普通なら睡眠薬だが、こういう対応は地獄に仏だ
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