読了(雇われ師範・豊之助 借金道場)千野隆司
★雇われ師範・豊之助
借金道場
シリーズ1
北町奉行・永田備前守正直の三男・豊之助が主人公
永田家は旗本、長男が跡継ぎ、二男三男は、婿入などで家をでなくてはならない
豊之助は、婿入りの話を断わり、剣客として生きる決心
そして師の中西忠兵衛の命に従い、借金をつくって夜逃げした道場の師範に
さて、物語は
浅草・高利貸しが殺され、大金が盗まれた やがて賊の頭が捕縛され、引き廻しの刑に
手下達は、※引き廻しの行列途中、頭を取り戻そうとしているらしい
引き廻し途中、付け火をして、捕り方を撹乱、分断を図ろうとすると
※引き廻しは、死罪の重罪人に対する付加刑としての役割を持つ 一種の恥辱罪で、犯罪者の憐れな末路の姿を町の人びとに見せる 防犯の一助だ
賊の手下と疑われた千代丸は、ひょんなことから豊之助に助けてもらうことに
千代丸は、自分の冤罪を晴らすため犯人を見つけ、豊之助と共に、賊達を捕らえる
賊達の正体は祈祷師で、※沈香の香がすると
※沈香は、狼の糞を混ぜることで煙は真っ直ぐ上がる
わきを固める金貸しのお若さんと、その婿・文太郎と孫娘の美代、門弟の線香屋・喜六と3人の子ども達がいい感じです
🍀金貸し・お若さんの言葉
金貸しには、善人ほど始末に負えないものはない
🍀前の師範・来栖多聞は、ひょうひょうとした男で、己の都合でしか動かない 借りた金を返さず、しつこく催促されると逃げてしまう
豊之助は、来栖の尻拭いをする毎日、師の中西から与えられた試練、愚痴めいた言葉は吐かないように心に決めていたと
🍀豊之助は、門弟を打ち負かすために、道場を開くのでない 師範の役目の難しさを感じたと
🍀賊の一人・虎蔵の剣は、正当に学んだものでない 修羅場を潜り抜けた喧嘩剣法 こちらの弱みを瞬時に嗅ぎ分け、そこを突く
豊之助は前に出ながら、相手の一撃を受け、刀身を絡ませ、攻撃を削ぐのが目的
だが、相手がこれを嫌い、わずかに身を引く これが転機
一瞬だが、攻撃に緩みが生じ、豊之助は体勢を整えることができた (相撲に似てます)
🍀最後は、 豊之助が初めて得た門弟・千代丸 前途遼遠であるが、希望だけは大きくでおしまい
豊之助は、剣の腕と人の良さは一流、世渡りは不得手? よくありがちですが、シリーズが進むにつれ、たくましくなるようです
🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓
お読み頂きありがとうございます😊
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