★夜の署長３ 潜熱

シリーズ三作目、人気警察小説のようです

主人公の下妻は、元捜査一課の刑事、現在は、新宿署伝説の刑事

下妻は、題名の割に描写は少なく、要所要所で、捜査を方向付けています

なので、人物より事件の方が面白く、捜査内容や人間関係等の描写が面白いです

それにしても、新宿は、凄い街

物語は四編、病院理事長銃撃事件の捜査と並行して、新宿ならではの事件が扱われています

●ホスト狩り

北新宿の路上でホストが暴行された

新宿署の古城美沙巡査部長は、入院したホストに話を聞くため、医大病院でベテラン警部補・下妻晃と合流

その時、病院理事長が銃撃された

ホストグループの抗争の引き金は、ある客の仕業

手段を選ばない、周囲に迷惑をかけてもかまわない、ストレスのはけ口が原因

歌舞伎町は、240店舗のホストクラブ、数千人のホスト、ホスト同士を競争させ、バブル状態　

ホストクラブが頼りしているマル暴の描写もリアル

●万引き犯

全犯罪認知件数のうち、万引きは1割　

推定被害総額は5000億円　

警察の検挙人数の三人に一人が万引き犯

窃盗症(クレプトマニア)犯の話　↓

窃盗を止めたくても、意志の力では止められない　依存状態のこと

盗む目的なので、経済状況に関係なし

●失踪

歌舞伎町は

中国残留孤児二世

福建省や黒滝江省や上海出身のマフィア

日本の暴力団

三つどもえで抗争を繰り返す

ホストクラブの客が、ホストに睡眠薬入の酒を飲ませ、自宅の合鍵を作り、お金や貴重品を盗む

成功するたび、別のホストに乗り換えし、証拠隠滅のため連続放火が、失踪事件との関連だ

●潜熱

潜熱とは、固体から液体へ、液体から気体へ(あるいはその逆)物体が変化するとき、温度上昇を伴わない状態で、変化する際に、費やされる熱をいいます

中国は安楽死が違法

中国人ネットワークを使った安楽死ツアーが

このツアーは、中国の公安局上層部も絡み、見逃すかわりに賄賂を懐にしている

日本の警察の捜査が、核心に近くなると、口封じのために殺し屋が

今回は、因縁の事件（20年前発生、今はなき妻に関連）も解決し、今後はどうなるのか？　です

お読み頂きありがとうございます

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