goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(研ぎ師太吉)山本一力

★研ぎ師太吉 山本一力  

 平成19年


深川の長屋で、研ぎ師をする太吉が、いろいろな人の力をかりて事件を解決



江戸職人のプライドを読ませながら、現代の問題も考えさせるような仕立



また、時代ミステリーと男くさいハードボイルド的な展開、太吉と関わりのあった、香織とかおりと一膳めし屋の娘が花を添えています



「とぎや」と「研ぎ師」は、明確に区別され、名人のもとで修行し、刀剣も研ぐ技術も身につけているので、「研ぎ師」とされています



同心に私的に雇われている目明し(御用聞き、小者、手先、岡っ引き)、悪役とそうでないものの違いが詳しく書かれています 



今回は、一部目明しを悪役に、一介の職人の太吉を探偵役にし、時代物の約束をやぶって書かれています



職人たちは魅力的な人物が沢山、読んでいて楽しいです 



太吉が、この人の手下になりたいという同心も魅力的に書かれ、太吉とのやりとりや仕草が好ましく、いつもの一力風です



サクサク読め、最後も前向きに、安定のスッキリです




★朝食



白米 かつお節スープ サバ サラダゆで卵 苺 ヤクルト




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