丸善立ち寄り 読了(子宝船 きたきた捕物帖2)宮部みゆき
★丸善の魅力
OB会と同期会があり、帰りに立ち寄りました
絵本コーナー
ハリポッター
特設展 ちいさな日常など
★きたきた捕物帖2 子宝船
あらゆるジャンルをこなす著者
個人的には、サスペンスより、江戸ものが好きです
三木謙次さんのイラストも、親しみやすいです
二人の「きたさん」北一と喜多次が、事件と共に、成長していく物語
著者が「生涯、書き続けたい」と願う捕物帖だそうです
舞台は、江戸深川
ひとり目の北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(本や小間物を入れる箱)売りで、生計を立てている
ふたり目「きたさん」は、長命湯の窯焚きをしている謎の男=喜多次
伝説の暗殺集団?烏天狗一族の出身らしく、今後が楽しみ
第一話「子宝船」は、子授けの神様のように拝まれている伊勢屋
奢りもあり、嫉妬から事件発生
人の心を畑にとらえ、常に気を配らないと と
文庫の絵師・栄花さんの秘密(椿屋敷、若様?姫?)も気になります
第二話「おでこの中身」第三話「人魚の毒」は
凄惨な殺人事件と、犯人像(生まれつき性根が曲がっていて、どうしようもない)
のあぶり出しに引き込まれました
終盤、北一は、おぼれてあの世に行きそうになり、わかっていながらもドキドキ
●この時代、冤罪 → 拷問か、冤罪 → 拷問 → 自白の理不尽に耐え切れず、亡くなった人がたくさんいたそう
科学捜査よりも、拷問から得た「わたしがやりました」の方に価値があったから
真相より、事件解決が優先は、今もありますが、、
●喜多次が、北一に言い放った「バカが、におうぞ、たまらねえ」というセリフ
なぜバカなのかの理由を聞いた北一が「そういうの早くいってよ」と、コントみたいに
●毒には毒を、悪人の岡っ引きも必要悪だと
ここでは、親分(善人寄り)が三人登場、それぞれ副業を持ちながら、岡っ引きをしています
政五郎親分は、奥さんに蕎麦屋をさせて、蕎麦屋の上りだけで十分に暮らしていけるという
現代版のFIRE男です
北一に、目をかけています
いつもながら、何重にも入り組み、今後の前振りもあり、読み応えありました〜
たまに、心の中で、本音が出る北一
若く健気な北一を、応援したくなりました
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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