goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(穴あきエフの初恋祭り)多和田葉子

★穴あきエフの初恋祭り 多和田葉子

 2018年



トイツ在住の小説家・詩人



私には村上春樹より、難解・複雑でした 



沢山受賞されていますが、泉鏡花文学賞を受賞しただけには偏見でしょうか



行きつ戻りつ、予想とは違う展開、きっと登場人物も試行錯誤中なのではと感じました



著者の長年ドイツ(ヨーロッパ)暮しも影響しているのか、、 それでも、ところどころに私にも笑える箇所があり少しホットしました



全7篇


❶穴あきエフの初恋祭り

アナーキとキエフの混合、日本語に転換で穴あき(キエフからキーウに ウクライナ)



アナーキ(アナキズム)は自由主義的な立場である個人主義的無政府主義と、社会主義的な立場である社会的無政府主義にも分類され、アナキズムの支持者はアナキスト(アナーキスト)と呼ばれる。日本では無政府主義と訳される場合も多いが、誤解の多い訳語として忌避される傾向もある とのこと



登場人物の名前は、漢字ですが、ヨーロッパ人の名前です


「魚籠透」ビクトル

「那谷紗」ナターシャ

「安堵零」アンドレイ



3人が住んている街、政治的経済的文化的に大変な状況の中、歴史や歴史上の建物や風景や教会などに触れつつ、スローモーションのように時間を過ごしている 



❷てんてんはんそく

輾転反側 解決策が見当たらず、悩み続けること



❸おと・どけ・もの

おとどけもの 宅配便の受け取りに堂々巡り、留守のメッセージに連絡するもよくわからず、、


ようやく届けてくれた人は、松葉杖の高齢者、自分で取りに行くと言い訳も無視し、立ち去る



❹胡蝶、カリフォルニアに舞う

長年手紙のやり取りをしていたIは、カリフォルニアから、日本の優子のもとへ、四ツ谷の会社に面接に行ったのだが、、



❺文通

小説家の陽太は、舟子と一緒に住んでいたはずなのに、同窓会で実際には存在していないと言われ戸惑う



❻鼻の虫

さびれた町で働いているわたし、鼻の中に虫が住んでいることに気がつく



❼ミス転換の不思議な赤

美術部のわたしと緋雁 ある日、緋雁が気を失う







★朝食


白米 煮干し厚揚げ味噌汁 サワラ サラダ 目玉焼き 納豆玉ねぎ ヤクルト


オリーブと塩が最近のサラダのドレッシング、飽きるまで続きます




お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごしください(^^)