ちいかわ市場 読了(ようこそヒュナム洞書店へ)ファン・ボルム
★散歩途中、書店立ち寄り
ちいかわが、、
ちいかわ市場、あらゆるものに
★ようこそヒュナム洞書店へ
本好きな人、本屋が好きな人、本屋を運営している人に楽しんでもらえる作品
作者は、大学でコンピュータ工学専攻、電機メーカーでソフトウェアの開発者
背景は、燃え尽き症候群、不安定な非正規雇用、劣悪な労働環境、就職難、過度な競争、世帯間の認識の違い、日本と共通する社会問題が
日本よりも環境はよりシビア
カフェ併設の書店「ヒュナム洞書店」を経営するのは、会社を辞め書店を始めることにした30代のヨンジュ
彼女のもとで、ミンジュン青年がバリスタとして働き始める
「いい学歴をつけ、いい会社に入り、一生懸命働く」社会に対して疑問を抱いている
作者は
「休ヒュ」の字が入った店名「ヒュナム洞書店」にして、本書を通してひとときの休息になればと
書店での人の関わりを通して、気づきを得たり、慰められたりしつつ、最終的には、自分の足で再び立ち上がるのだ
(残ったところ)
●和音が美しく聞こえるためには、その前に不調和音がないといけない
人生も音楽と同じ、不調和音があるから、人生を美しいと感じられる
●自分にとっていいように考える力も必要(自己正当化)
●倫理的優位(清教徒の道徳律)において、働く人は価値がある と
韓国に生きる無神論者にまで伝わる
●過度に仕事に執着すると、仕事がわたしたちから多くのものを奪う
好きなこととか、できなくなるし、消耗する
かといって、ダウンシフトの生活も一長一短
自分が意識的に選んだ仕事は、自分が成長しているという感覚もある
有給労働に幸せを見いだせない人は、楽しんで働くことだ それでも見いだせなかった人は
また別の幸せを、さがしにいける社会になってほしい と
●一生をかけて、実現する最後の瞬間(幸福)のために、長い人生を努力・我慢ばかりは、虚しい
だから、幸福でなく、幸福感を求めて生きようと考える
●気持ちがスッキリするのだけが、良いことではない
複雑なら複雑のままで、モヤモヤならモヤモヤのままで、考え続けないといけない時もある
●あんたの考えってのも良し悪し
あんたみたいな子は、気持ちより、考えを優先しようとするから、そういう時は、気持ちを確認するテストをしてみたら?
●持続可能な本屋計画
1 信頼できる人をそばにおくこと
2 長く続いている独立書店を探訪 何が存続させているのか
3 ベストセラーの排除
昨日までベストセラーでなかった本が、マスコミ効果などでいきなりベストセラーになったら、再注文しない
その代わり、その本と同じテーマを扱っている本を選んで仕入(多様性)
映画も出版も、ベストセラーだけてなく、他のいい本や映画が、市場を活性化させるのだ
●書店の個性は勇気が、勇気を届けるには真心が、必要
●何かを続け、細かい部分を少しずつ変えながら、いつのまにか、スタートから離れたところに立っている
●他人の目でなく、自分の人生を評価する基準が自分の中にあればいいのだ
40項目、1項目約8ページ
作品に出てくる、書籍と名言も楽しいです
Seize the day(その日をつかめ 今この瞬間を楽しめ 古代ローマ詩人ホラティウス)
ぼんやり広がった光が、書店を守っているような装丁も良いな〜
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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