goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

ちいかわ市場 読了(ようこそヒュナム洞書店へ)ファン・ボルム

★散歩途中、書店立ち寄り


ちいかわが、、


ちいかわ市場、あらゆるものに





★ようこそヒュナム洞書店へ



本好きな人、本屋が好きな人、本屋を運営している人に楽しんでもらえる作品



作者は、大学でコンピュータ工学専攻、電機メーカーでソフトウェアの開発者



背景は、燃え尽き症候群、不安定な非正規雇用、劣悪な労働環境、就職難、過度な競争、世帯間の認識の違い、日本と共通する社会問題が



日本よりも環境はよりシビア



カフェ併設の書店「ヒュナム洞書店」を経営するのは、会社を辞め書店を始めることにした30代のヨンジュ


彼女のもとで、ミンジュン青年がバリスタとして働き始める



「いい学歴をつけ、いい会社に入り、一生懸命働く」社会に対して疑問を抱いている



作者は

「休ヒュ」の字が入った店名「ヒュナム洞書店」にして、本書を通してひとときの休息になればと



書店での人の関わりを通して、気づきを得たり、慰められたりしつつ、最終的には、自分の足で再び立ち上がるのだ



(残ったところ)


●和音が美しく聞こえるためには、その前に不調和音がないといけない 


人生も音楽と同じ、不調和音があるから、人生を美しいと感じられる



●自分にとっていいように考える力も必要(自己正当化)



●倫理的優位(清教徒の道徳律)において、働く人は価値がある と


韓国に生きる無神論者にまで伝わる 



●過度に仕事に執着すると、仕事がわたしたちから多くのものを奪う 


好きなこととか、できなくなるし、消耗する


かといって、ダウンシフトの生活も一長一短


自分が意識的に選んだ仕事は、自分が成長しているという感覚もある 


有給労働に幸せを見いだせない人は、楽しんで働くことだ それでも見いだせなかった人は


また別の幸せを、さがしにいける社会になってほしい と



●一生をかけて、実現する最後の瞬間(幸福)のために、長い人生を努力・我慢ばかりは、虚しい 



だから、幸福でなく、幸福感を求めて生きようと考える



●気持ちがスッキリするのだけが、良いことではない 


複雑なら複雑のままで、モヤモヤならモヤモヤのままで、考え続けないといけない時もある



●あんたの考えってのも良し悪し 


あんたみたいな子は、気持ちより、考えを優先しようとするから、そういう時は、気持ちを確認するテストをしてみたら?



●持続可能な本屋計画

1 信頼できる人をそばにおくこと


2 長く続いている独立書店を探訪 何が存続させているのか


3 ベストセラーの排除 


昨日までベストセラーでなかった本が、マスコミ効果などでいきなりベストセラーになったら、再注文しない 


その代わり、その本と同じテーマを扱っている本を選んで仕入(多様性)



映画も出版も、ベストセラーだけてなく、他のいい本や映画が、市場を活性化させるのだ



●書店の個性は勇気が、勇気を届けるには真心が、必要



●何かを続け、細かい部分を少しずつ変えながら、いつのまにか、スタートから離れたところに立っている 



●他人の目でなく、自分の人生を評価する基準が自分の中にあればいいのだ



40項目、1項目約8ページ

作品に出てくる、書籍と名言も楽しいです



Seize the day(その日をつかめ 今この瞬間を楽しめ 古代ローマ詩人ホラティウス)



ぼんやり広がった光が、書店を守っているような装丁も良いな〜



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊