読了(ライアの祈り)森沢明夫
★ライアの祈り 2012年
現代の青森県と夢の中の縄文時代、この2つの時代をつなぐファンタジー
2つの時代を交互に書き分け、男女の運命的な出会いと絆を描きながら、最後は接点もあるという仕立
眼鏡店の店長として青森市から八戸市へ転勤してきた大森桃子
桃子は、バツイチでいろいろあったが、今は同僚にも恵まれ、明るく仕事している
ある日、桃子は鮮烈なイメージの不思議な夢を見る
それは縄文時代、巨大イノシシに襲われた若い女(ライア)が仲間の若い男(マウル)に助けられた
ライアは、2人の親代わりである族長(テレマン)により新たな運命(シャーマン)を受け入れるというものだった
その後、桃子は、合コンで知り合った縄文遺跡の発掘を研究している佐久間五朗と交際する
縄文時代の夢をたびたび見るようになった桃子は、夢を現実の自分と重ね、夢で出てきた祈りの紐を五朗に贈るために編み始める
そんな矢先、五朗は研究のためにパプアニューギニアに行くこととなり、紐をミサンガとして渡し、旅の無事を祈る
(印象に残ったところ)
恐怖は縄だ 心を縛る縄だ 心が縛られると、身体も縛られ、動けなくなる そうなった時は、力一杯叫んでみることだ
自分が幸せ(不幸)と思える人が、幸せ(不幸)だ
その力をひとたび自分の欲望のために使えば、民衆の目には、悪魔に見え始める 他者のだめに惜しみなく使い続けなさい
シャーマンに死ぬと言われたら、逆にあきらめがついて、気持ちがラクになるんだって むしろ
安らかな気持ちのまま、死への準備ができるらしい
いかなる恐れも不安も抱かぬまま、きれいな空気を吸い、おいしい水を飲み、畑を耕し、狩りをし、家族とともに笑顔で暮らせるようにする それが族長である私の役目だ
★朝食
シラスニンニクチャーハン とろろ昆布スープ ほうれん草ごま和え トマト 豆サラダ バナナきな粉ヨーグルト ヤクルト
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごしください(^^)
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。