読了(どんでん返し)6人による短編ミステリ
★どんでん返し
どんでん返し、物語が進むにつれて謎が解き明かされて、その真実が、最後に根底から覆されるような展開のこと 短編六編
🍀同級生 乾くるみ
同級生が集まった そこには、ビールを飲めない鶴田君が、失恋男だが、、
実は、学生時代、自殺していた そこにいる彼は?
よくある話しにも思えるが、ラストの心情とわかったその先が怖い
🍀絵本の神さま 大崎梢
書店の営業マンが、地方で、謎が解けた時の温かさ、感情が幸せな結末
地方の書店の存続は厳しい
絵本のノンタン、ジョージ、ババール、ハリーを看板にしたユキムラ書店
甥の描いたものだった 甥は訳ありで、行方不明
だが、作家のSNOWが描いた絵本を持ちながら、ユキムラ書店経営者夫婦の写真から謎がとける
🍀掌の中の小鳥 加納朋子
人間性は複雑だけど、人生は嘘も方便
ふたつの話が連なり、それぞれ論理明解で爽やかな仕上がり
一つ目は、禁じられた混色の絵が描かれた しばらくは良いが、時間がたつと、変色する
自ら絵の才能を諦めるための仕業だ
二つ目は、祖母との思い出、碁石の白は、ハマグリの殻 黒石は那智黒とよばれる岩石 触った感触も微妙に違う
つまらない偶然が感じられるが、実は確率100%なからくりが
🍀降霊会 近藤史恵
図太い奴が、生き残る世の中、あからさまだが、結末に至るまでの仕掛けが除霊会だ
最後にガラッと価値観がかわり、本当の事実も容赦ない
薬の副作用を利用し、妹に薬を盛っていたことを糾弾するが、実は妹は、自殺だったという
🍀勝負 坂木司
バスのピンポンを押したら負け ピンポンを押さないで降りる競争 にまつわる話し
🍀忘れじの信州味噌ピッツア事件 若竹七海
駒ヶ根ファームのチーズと味噌、発酵食品の旨味風味を存分に味わえる薄い生地ピザ
悪は滅び、締めは美食三昧のお話し
タイトルから想像できるとおりのユーモアミステリ
御子柴スイーツは
豊橋のあんまき、飯田線の秘伝最中、伊那駅のまゆ、箱根の寄木細工ケーキ、成城アルプスのロールケーキ、長野は北がおやき、南が五平餅
戸籍法違反、いくつもの戸籍を使い、他人になりすまし、他人の名前で呼ばれ、平然と生きる
天性の詐欺師 一人の亀田藤田野田会田篠田の顛末
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