goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(どんでん返し)6人による短編ミステリ

★どんでん返し


どんでん返し、物語が進むにつれて謎が解き明かされて、その真実が、最後に根底から覆されるような展開のこと 短編六編



🍀同級生 乾くるみ

同級生が集まった そこには、ビールを飲めない鶴田君が、失恋男だが、、


実は、学生時代、自殺していた そこにいる彼は?


よくある話しにも思えるが、ラストの心情とわかったその先が怖い



🍀絵本の神さま 大崎梢

書店の営業マンが、地方で、謎が解けた時の温かさ、感情が幸せな結末


地方の書店の存続は厳しい


絵本のノンタン、ジョージ、ババール、ハリーを看板にしたユキムラ書店 


甥の描いたものだった 甥は訳ありで、行方不明



だが、作家のSNOWが描いた絵本を持ちながら、ユキムラ書店経営者夫婦の写真から謎がとける



🍀掌の中の小鳥 加納朋子

人間性は複雑だけど、人生は嘘も方便


ふたつの話が連なり、それぞれ論理明解で爽やかな仕上がり


一つ目は、禁じられた混色の絵が描かれた しばらくは良いが、時間がたつと、変色する 


自ら絵の才能を諦めるための仕業だ


二つ目は、祖母との思い出、碁石の白は、ハマグリの殻 黒石は那智黒とよばれる岩石 触った感触も微妙に違う


つまらない偶然が感じられるが、実は確率100%なからくりが



🍀降霊会 近藤史恵

図太い奴が、生き残る世の中、あからさまだが、結末に至るまでの仕掛けが除霊会だ


最後にガラッと価値観がかわり、本当の事実も容赦ない 


薬の副作用を利用し、妹に薬を盛っていたことを糾弾するが、実は妹は、自殺だったという



🍀勝負 坂木司

バスのピンポンを押したら負け ピンポンを押さないで降りる競争 にまつわる話し



🍀忘れじの信州味噌ピッツア事件 若竹七海


駒ヶ根ファームのチーズと味噌、発酵食品の旨味風味を存分に味わえる薄い生地ピザ 


悪は滅び、締めは美食三昧のお話し


タイトルから想像できるとおりのユーモアミステリ


御子柴スイーツは

豊橋のあんまき、飯田線の秘伝最中、伊那駅のまゆ、箱根の寄木細工ケーキ、成城アルプスのロールケーキ、長野は北がおやき、南が五平餅 



戸籍法違反、いくつもの戸籍を使い、他人になりすまし、他人の名前で呼ばれ、平然と生きる


天性の詐欺師 一人の亀田藤田野田会田篠田の顛末 



🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


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