読了(人間の基本)曽野綾子
★人間の基本
表題とイメージが異なりますが、根幹にかかわる話なので古さは感じません
戦争体験、海外邦人宣教者活動援助後援会、日本財団の活動のエピソードが盛り沢山
以下残ったところ
🍀アフリカでは、マラリアに罹らないように食べて寝る
食べ過ぎはそれだけ菌が多く体に入るので、アフリカでは少食 胃酸がよく効くように食前食中食後は水をあまり飲まない
暇さえあれば免疫力を落とさないように寝る
ダニが繁殖しているホテルで、食われたら早めに抗ヒスタミン剤を飲む じんましんで不眠が誘発されるとマラリアが出やすくなる
🍀文化使節団で訪中、人民大会堂で鄧小平氏は足元の痰壺にしきりに痰を吐くが百発百中
🍀藤原正彦さんは、イギリス生活が長く、イギリス人がいかに執拗かつ陰険に相手の教養を試そうとするかと
政治家は教養がなければ認められないと
🍀アラブの格言は、他人を信じるな、自分も信じるな
🍀アフリカではお金食べ物がない状況は当たり前、そういう時は恵んでもらうか盗むか もうひとつは恥も外聞もなく乞食すること
世界中、乞食は生業
🍀アフリカの朝は素晴らしい
🍀人間はどれだけ文明のお世話になるとしても自力で生きるしかない
もともとこの世は、危険と煩わしさと抱き合わせだから
それと向き合うことで、その都度何かしら大事なことを教えてもらった
でも最近は、いかなるリスクも不便も避けるという人が多くなった
そういう人は、自分の趣味を通していいけど、何も対価を払わずに、この世で何もおもしろいことはできないというのが、私の実感
🍀危険に対する対処能力を欠いたまま、歳を重ねていって、国民の誰もが「安心と長生き」を要求する状況になってしまったら年金医療介護職の維持は難しい
私は、後期高齢者の保険をできるだけ使わないようにしている
自分は、もう十分長く生きたから使わない、好みでやっている
🍀老人で困っている人はさておき、できるだけ何でも国家や社会に「してもらい、できるだけ甘えたい」という考えは、社会の敵かも
東日本大震災と原発事故後、政治家は「安心安全」と言い、国民はそれを鵜呑みしてきた
民主主義が消えると、法律や規則の意味がなくなる 「超法規」の中では個人ひとりが対処するしかない
震災時、被災地に、物資投下を米軍ヘリができたのに、日本政府はルールありで投下できなかった
「超法規」はいかに周りの人達を守り、一刻も早く法規の世界に戻すために、人間に何ができるか、だからルール無視で投下の判断できるはず
🍀戦後教育は平等 しかし非常時は順位をつけることが命に対する平等だ
🍀東京オリンピック、観戦記の書き手として遠藤周作さんは、背泳ぎの記事「号砲一発、ドンと飛び込んた」
背泳ぎは飛び込まない種目、「曽野さんのくれたサンドイッチに噛みついた時、スタートのピストルが鳴り、肝心のスタートを見逃した」
🍀善を際立たせるには、悪が必要
🍀人とのつき合いが、私たちを豊かにするというのも本当なら、孤独が人間を鍛えるというのも、試練が人を強くするというのも真実 すべてのことに両面がある
🍀良いことだけで、やっていけない
皆いい加減で、思いつきで悪いことをしたりズルをしたりする でも、いいこともしたい、それが人間性だ
🍀教育は、ごく初期の幼児期のものと、いくつになっても初めてやることに関しては、全部強制が良い
主体性は大切にしつつも、時に厳しく指導するべき
また、先生が一人一人の生徒に向き合ってくれる、遅れ気味なら補習をしてでも教えてくれる、という考えは、甘ったれと、、
非常時に、耐えられるような教育を、子どもに与えること
修羅場が人を育てる 早めのリカバリーが効くような痛い目にあうことが成長の秘訣〜
🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓
お読み頂きありがとうございます😊
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。