読了(アイスネルワイゼン)三木三奈
★アイスネルワイゼン
二作品
芥川賞候補系の作品は、感覚的に独特、苦手な人も多いかなと
でも、私には非常に読みやすかったし、今後の作品が楽しみです
★アイスネルワイゼン
会話のリズムが良くて、読み易い
タイトルはパブロ・デ・サラサーテが作曲した「ツィゴイネルワイゼン」(ロマの旋律)をもじったもの
170回芥川賞候補作
🍀32歳のピアノ講師・田口琴音が主人公
琴音は、仕事も恋愛も上手く行かず、クリスマスイブとクリスマス散々な目に合う
例えば
ピアノの教え子との関わり合い(ピアノをやめたがっている)
ピアノのアルバイトに出張演奏で、同行した歌手にこっぴどく叱られ、馬鹿?にされ、イジワルされ
アルバイトを紹介した友人からは、同行した歌手からのクレームに、嫌味と上から目線のアドバイスが
久しぶりに会った昔の音楽の友人(家族三人)の家でクリスマスイブを過ごすが、寂しさと虚しさが
そして翌日のクリスマスに彼にはすっぽかされ、、
母親との会話もなぐさめにならず、寂しさが増すだけ
徐々に、認めたくない孤立に気づき立ちすくむ仕立て
悪意に次ぐ悪意の友人同士の非難の応酬は、怖い
言葉のラリーに、琴音は自暴自棄に、痛さを感じさせる文章が上手いな〜
★アキちゃん
大学生になって振り返ると、子どもの頃には、決して知り得なかったことに気づく気持ちが、ラストに描かれています
🍀前半
子どものころは、ミッカーはアキちゃんが憎すぎて、性的マイノリティだとは言いたくなかった
アキちゃんが弱者的な、守られるべき存在だからとかはなく、アキちゃんがいかに嫌な人間で憎かったかを皆んなに?理解して欲しかったに違いない
🍀後半
アキちゃんの性的マイノリティがわかる仕掛けになって面白かった
嫌な気持ちにはならずに読めたのは、やはり文章が上手いから
小学生時代、今だからわかるが、わけがわからない世界に放り込まれて、その世界しかないから、厳しい
🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓
お読み頂きありがとうございます😊
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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