goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(もぬけの考察)村雲菜月

★もぬけの考察


群像新人文学賞受賞


若い人の文章・感覚 

興味があります


約100ページの四章からなるホラー?サスペンス?



住人が必ず消える408号室が設定



前の住人の郵便物が郵便箱にたまり、次の住人も消えてしまう過程が



日常にひそむ不安と恐怖と、登場人物、身近にいそうかなと思わせる



入れ替わる住民たちの身に何が起きたのか、最後までは描かれていないので、モヤモヤするかも



錯覚を起こし、迷路に入る感覚の独特の描写 



美術工芸学部視覚デザイン専攻だけにアート的な面が強い感じなので、読後感は悪くないです



🍀一章

住人の初音が、最初はさぼりで会社を休んでいたのが、だんだんと出社不能に 


引きこもりながら、突然現れた隣人が蜘蛛になっていたというホラー


初音は、つかまえた蜘蛛を飼い殺するのが趣味?



🍀二章

内気で不器用な大学生の末吉


リモート授業をしながら、夜になると繁華街で、女性に声をかけてそれを記録につけていた


ある女性との関係に煩わしくなって、思い切って拒絶したところ、女性は末吉を連出し、、



🍀三章

文鳥のこがねを友人から預かった住人


徐々にこがねの世話が苦痛に


我満できなくなり、住人は部屋を飛び出す 


のびのびできると喜んだこがねは、猫に襲われ、、



🍀四章

消えていく住人達は失踪のまま

住人達の共通点はなく、、


ある日、新しい住人となった私は、仕事柄、部屋の壁にペイントすることに 


行き過ぎた好奇心と妄想で、私は実体を失い、私が描いた私に吸収されてしまった、、



人が消えたのに、無関心で怠惰な態度を続ける不動産会社の描写も怖い〜



🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


お読み頂きありがとうございます😊

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