読了(もぬけの考察)村雲菜月
★もぬけの考察
群像新人文学賞受賞
若い人の文章・感覚
興味があります
約100ページの四章からなるホラー?サスペンス?
住人が必ず消える408号室が設定
前の住人の郵便物が郵便箱にたまり、次の住人も消えてしまう過程が
日常にひそむ不安と恐怖と、登場人物、身近にいそうかなと思わせる
入れ替わる住民たちの身に何が起きたのか、最後までは描かれていないので、モヤモヤするかも
錯覚を起こし、迷路に入る感覚の独特の描写
美術工芸学部視覚デザイン専攻だけにアート的な面が強い感じなので、読後感は悪くないです
🍀一章
住人の初音が、最初はさぼりで会社を休んでいたのが、だんだんと出社不能に
引きこもりながら、突然現れた隣人が蜘蛛になっていたというホラー
初音は、つかまえた蜘蛛を飼い殺するのが趣味?
🍀二章
内気で不器用な大学生の末吉
リモート授業をしながら、夜になると繁華街で、女性に声をかけてそれを記録につけていた
ある女性との関係に煩わしくなって、思い切って拒絶したところ、女性は末吉を連出し、、
🍀三章
文鳥のこがねを友人から預かった住人
徐々にこがねの世話が苦痛に
我満できなくなり、住人は部屋を飛び出す
のびのびできると喜んだこがねは、猫に襲われ、、
🍀四章
消えていく住人達は失踪のまま
住人達の共通点はなく、、
ある日、新しい住人となった私は、仕事柄、部屋の壁にペイントすることに
行き過ぎた好奇心と妄想で、私は実体を失い、私が描いた私に吸収されてしまった、、
人が消えたのに、無関心で怠惰な態度を続ける不動産会社の描写も怖い〜
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お読み頂きありがとうございます😊
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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