goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(なまえは語る)新津きよみ

★なまえは語る


「なまえ」にまつわるミステリー短編集



「時効を待つ女」が、パンチが効いて、ちょっとブラック



でも、殺人事件の公訴時効は

2010年に廃止されてます



どれもオチが面白かったです



女性は結婚すれば、姓を夫のものに変更するのがほとんど

(約96%)



単なる名前の変更だけではなく、姓には、家風や、親族などの諸々の付録が付いてくるのが、厄介と



だから、姻族関係終了届とか、復氏届が最近、取りざたされてますね〜



●名づけられて

勝手に出生届を出した義姉


赤ん坊の命名にこだわった驚愕のそれぞれの理由は


子供の名前が

妻は、初恋の人 

夫は、浮気相手



●時を止めた女

20年前に、友達の良江よしえが殺害された


現在、喜美代は、連れ子の幼い三枝みえと再婚 


再婚相手の姓は、三枝


だから、三枝三枝になるので、名前の変更を申し出 


美枝みえ・よしえに 


ある日、喜美代宛に手紙が


20年前のよしえから 

殺した犯人は近くにいると



●君の名は?

同窓会がきっかけで、いじめた人達に、呪をかける坂口れみ(当時は白鳥麗美)


人を呪わば穴ふたつ 


他人を呪うと、巡り巡って自分にも凶事が起こると 


坂口れみは、いじめられた当事の白鳥麗美に人格を乗っ取られ



●時効を待つ女

鮮やかなトリックと、心理状態にドキドキ


時効が迫る殺人事件のカギを握るのは「なまえ」


ラストに男女入れ替わり作戦が明かされる



●再燃

還暦同窓会で、初恋の人と再会したわたし


後日、娘から会ってほしい人がいると


その相手は、自分の初恋の人だった 


同窓会に行かなければと後悔するわたし



●お片付け

祖母の日記を、片付けていたら、亡くなる前に、旧姓土屋に変更したことがわかった


祖母の初恋は、同じ土屋(長野県に多い名前) 


手掛かりは、長野県の地方誌に



●紙上の真実

フリーライター真弓


相手の姓も真弓、結婚すると、真弓真弓になるので、事実婚のままだ


ある日、仕事で

姻族関係終了届出しているのに


義理姉に、義母を見殺しされたと

言われている女性の反論記事を書く



●こだわり

・シンメトリー

目まぐるしく姓が変わった里美


意識していなかったが、子供のころから、真ん中分けで、一番似合うと思っていた


ある日、占い師にから、左右対称の姓がバランスが取れていると


生まれた時の森本に自分のアイデンティティがあると


・表札

姑や親戚のゴタゴタもあり、夫以外鬼籍に入り、夫婦別姓に 


夫も承知だ 

表札がふたつに



・同性婚 

長谷川同志で結婚、どちらの長谷川にするか、誰が筆頭者か




入籍って言葉でなく、作藉がいいのではという意見もありました〜



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい🎅