読了(なまえは語る)新津きよみ
★なまえは語る
「なまえ」にまつわるミステリー短編集
「時効を待つ女」が、パンチが効いて、ちょっとブラック
でも、殺人事件の公訴時効は
2010年に廃止されてます
どれもオチが面白かったです
女性は結婚すれば、姓を夫のものに変更するのがほとんど
(約96%)
単なる名前の変更だけではなく、姓には、家風や、親族などの諸々の付録が付いてくるのが、厄介と
だから、姻族関係終了届とか、復氏届が最近、取りざたされてますね〜
●名づけられて
勝手に出生届を出した義姉
赤ん坊の命名にこだわった驚愕のそれぞれの理由は
子供の名前が
妻は、初恋の人
夫は、浮気相手
●時を止めた女
20年前に、友達の良江よしえが殺害された
現在、喜美代は、連れ子の幼い三枝みえと再婚
再婚相手の姓は、三枝
だから、三枝三枝になるので、名前の変更を申し出
美枝みえ・よしえに
ある日、喜美代宛に手紙が
20年前のよしえから
殺した犯人は近くにいると
●君の名は?
同窓会がきっかけで、いじめた人達に、呪をかける坂口れみ(当時は白鳥麗美)
人を呪わば穴ふたつ
他人を呪うと、巡り巡って自分にも凶事が起こると
坂口れみは、いじめられた当事の白鳥麗美に人格を乗っ取られ
●時効を待つ女
鮮やかなトリックと、心理状態にドキドキ
時効が迫る殺人事件のカギを握るのは「なまえ」
ラストに男女入れ替わり作戦が明かされる
●再燃
還暦同窓会で、初恋の人と再会したわたし
後日、娘から会ってほしい人がいると
その相手は、自分の初恋の人だった
同窓会に行かなければと後悔するわたし
●お片付け
祖母の日記を、片付けていたら、亡くなる前に、旧姓土屋に変更したことがわかった
祖母の初恋は、同じ土屋(長野県に多い名前)
手掛かりは、長野県の地方誌に
●紙上の真実
フリーライター真弓
相手の姓も真弓、結婚すると、真弓真弓になるので、事実婚のままだ
ある日、仕事で
姻族関係終了届出しているのに
義理姉に、義母を見殺しされたと
言われている女性の反論記事を書く
●こだわり
・シンメトリー
目まぐるしく姓が変わった里美
意識していなかったが、子供のころから、真ん中分けで、一番似合うと思っていた
ある日、占い師にから、左右対称の姓がバランスが取れていると
生まれた時の森本に自分のアイデンティティがあると
・表札
姑や親戚のゴタゴタもあり、夫以外鬼籍に入り、夫婦別姓に
夫も承知だ
表札がふたつに
・同性婚
長谷川同志で結婚、どちらの長谷川にするか、誰が筆頭者か
入籍って言葉でなく、作藉がいいのではという意見もありました〜
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい🎅
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