goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(うちの旦那が甘ちゃんで)神楽坂淳

★うちの旦那が甘ちゃんで

飴どろぼう編


月也は、南町奉行同心



のほほんとした性格から、付き人である小者たちは、愛想を尽かしてやめてしまった



次の小物を、どうやって手当てするか、妻の沙耶が思いついたのは、自分が小物になることだ



岡っ引きなどに知れると、彼らが犯罪を犯しかねないから、内密に月也が、処理をすることもあり



与力と内与力からすると、月也は存分に働いているが、手柄らしいものは記録に残っていないと



だから書類上は、ぼんくら同心のままなのだ



でも、江戸の人達は、月也の良さと沙耶(小物、妻)を理解し、いつの間にか、深川日本橋に溶け込んでいた



ほのぼのと話が進んで、周りの協力によって事件は解決という仕立て



1、みつ飴と盗賊 編

唇に塗ると、艶が出る「みつ飴」が流行


そんな飴屋を狙う泥棒が現れた

 

月也からそのことを聞いた沙耶と牡丹(美少年)は、聞き込みをする 


なぜ、飴屋自体があまり儲かっていないのに、わざわざ飴屋を狙うのか


犯人は、紅を商う桔梗屋だった 


紅に「みつ飴」を塗る新しい商売をしようと考え、粗悪なみつ飴屋を排除するためだった



桔梗屋は「商売のこともありましたが、感謝されたかった


感謝にも質があると


自分は、親に褒められず育ったのか、感謝に飢えているから」




2,椋鳥と盗賊屋 編

不作農家が、冬に、江戸に出稼ぎすることを椋鳥という



盗賊屋は、盗賊の計画を立てて、それを人(椋鳥)に売りつける



実行する方が9割、報酬は1割


一度手を染めさせれば、男達は盗賊屋を奉行所に訴えることもでき、相手を縛るズルイやり方



与力と内与力は、月也に、架空の盗賊事件で犯人を捕らえろと



犯罪を処罰して、見せしめにした方がいい場合もあるからだ



月也は、犯人に、世の中に性根の腐った人間もいるが、今から良いヤツになれと言う 


  

もう一人の犯人は

金のない子供達に読み書きを教えるために事件を考えたと


貧しいことが親子代々貧乏になるから と



月也は、架空の盗賊をした椋鳥達に、信州新蕎麦の代金の前払いを提案 




(その他)

●両国は、なんでも四文、今でいう100円ショップかな


●人形と言う仕事

呉服屋に雇われて服を着る仕事 宣伝だ


●料 

・辛味大根と蕪をおろしたものを混ぜ、鰻の箸休めに


・採れたて筍の刺身は、梅干しをたたき醤油で


・温かい豆腐は、ご飯にのせ、薬研堀七味唐辛子と醤油をかけ回し、崩して食べる


・山芋とお粥を混ぜたものに、水飴を混ぜて、鰹の出汁(醤油)、山葵をのせる


・蕎麦がきの田楽(信州味噌)


・豆腐の田楽(江戸甘味噌)


・バカ貝の生姜と醤油の煮付けとタラの芽を、蕎麦に


・白瓜をとろとろに煮込んでから、白魚を入れて、生姜と味噌を加える


・蕎麦抜き「抜き」で酒を飲む


・筍を茹で、醤油につけたものと、大根おろし、温かい蕎麦に


ほのぼの、疲れた時に読むのにちょうどいいかも〜



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい🎅