goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

トムテ🎅 読了(まだ終わらないで、文化祭)藤つかさ

スウェーデンの妖精トムテ


幸運をもたらす🎅






★まだ終わらないで、文化祭


2020年 小説推理新人賞を受賞

デビュー作品



毎年、生徒の誰かが、サプライズを起こすのが慣例の高校の文化祭



2年前、ゲリラライブで、人が殺到し教師がケガ、その様子はSNSにアップされ大問題に 



去年は何事もなかったが、今年の文化祭は



宣戦布告をするかのように

2年前の文化祭ポスター

(BE YOURSELF)が貼られた 



文化祭実行委員、市ヶ谷のぞみたちは、生徒達に聞きまわる



のぞみは、友人が多くて、誰からも頼られる自分でいることが、自分らしさなのだと思う子



でも清瀬や佐竹は、「理想の自分が今自分の前にあって、本当にそうなれるんだと信じている」って むず痒さを覚えると(打算的・小賢しい)



登場人物、若者らしい瑞々しさが

あるものの のぞみは、ちょっと可哀想だな 



ビターな青春を感じさせました 



最後に、明かされた真相に打ちひしがれる、のぞみ



読み応えありの学園ミステリーでした~



●花火やゲリラライブを実は、清瀬と佐竹が、裏で取り仕切っていたこと



●普段は飄々としている佐竹の清瀬への素直な想いが可愛い



●藤堂が、好きな子に告白する環境を作りだした清瀬 



●そこまで藤堂につくす清瀬の理由


「えっ 俺何もやっていないよ」の言葉


藤堂は、可哀想な人を助けるとか、裏でいろいろとりなしてとか、打算的なものがない 


藤堂の行動には、雑味がない



それに比べ、清瀬は、自分の打算的な行動がなんて小賢しいとか思ってしまう



そして、清瀬は、藤堂のために裏方になろうと決意したと



     なるほど~



●文化祭のポスター

BE YOURSELF(自分らしさ)暗示されてました〜



●自他ともに、認める市ヶ谷のぞみの学校での立ち位置



それにとらわれすぎたか、読み違えていたのか、気がつけば、ぼう然とするのぞみ 



作者は、上手いなぁと



文化祭って、馬鹿騒ぎや恋の告白がつきもの〜思い出しました😁



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊