goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(文豪たちの徳川家康 短編集)七人

★文豪たちの徳川家康 短編集


七人の文豪たちが、家康が持つ様々な顔に注目



NHK大河ドラマ『どうする家康』に便乗したとか、、



ざっくりと

●芥川龍之介は、読者に謎解きをたくすスタイル


●山本周五郎は、戦時下の若者を感じさせる


●南條範夫は、家康影武者説(文献参考)


●山田風太郎と池波正太郎は、いつものスタイル(^^)


●滝口康彦は、わかりやすく甲賀者と伊賀者を描く


●火坂雅志は、一番最近な作品だけに、現在にも通じる書きぶり



(もう少し、、、)

1.芥川龍之介「古千屋」

昭和2年


本多正純は、嘘をついて家康に直之の首実検をさせない


直之は人気者、家康の悪評を見越した本多が仕組んだと


そこで、家康は、女の古千谷を使って、直之の怨霊が憑いた狂言を演じさせたとの推理が


だから、家康は「誰にも欺かれることはない」と



2.山本周五郎「御馬印拝借」

昭和19年


武田軍攻撃の先鋒として、徳川の若者二人


二人の友情と恋 


家康の登場はわずかだが、物語を締める役割


いつもの心地よい周五郎の読後感



3.南條範夫「願人坊主家康」

昭和33年


家康の研究、静岡の村岡素一郎の著作物を参考に


家康は、松平家とは何の血縁もない坊主の後身という結論


奇想天外ミステリー



4.山田風太郎「倒の忍法帖」

昭和42年


越後にいる家康の六男忠輝が、徳川をおびやかす存在になるとして


危惧した家康が、、いかなる男も

とかす媚術を体現した女忍者三人と、その師匠雪ノ外記を送る



5.池波正太郎「決戦関ヶ原」

昭和47年


西軍の小西行長「治部は、戦の魔性を知らぬ」と


三成評と、家康の実力と老獪さを描く



6.滝口康彦「決死の伊賀越え」

昭和53年 


ほとんど壊滅していたが、服部半蔵が残った伊賀衆をまとめ、活路を切り開く


家康最大の危機、少数で明智から逃げる



7.火坂雅志「馬上の局」

平成23年


家康の愛妾阿茶を描いた作品


家康の女性観 

・役立つ女を置いた若いころ

・晩年は可愛い女を置いた


子を持たない阿茶は、生き残りのため、甲冑を着て家康に付き添うように(テレビもそうですね)



タイムリーな読書でした~



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