goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(常識のない喫茶店)僕のマリ

★常識のない喫茶店☕


老舗喫茶店での職業体験エッセイ



お金はらっているから、お客様は偉いんだという人がいる



働いている人に失礼な態度をとる人や迷惑をかける人は、お客様でもなんでもない



そもそも、三波春夫の名言で「お客様は神様」ってのは、身銭を切って芸人を育てるのが「客」だという



勘違いこそ馬鹿の証明だ



注意するにも体力と気力がいるので、逆ギレしないでほしいと



作者は、喫茶店で働くことで、自分の気持ちを大事にすることで強くなったし



人の痛みにも敏感になった 強さはやさしさを裏打ちするものだと言っています




以前は、大企業の女性下着の営業職、いろいろあり退職、日本中を旅行したあと、喫茶店で働くことに



●出禁の例

・「どけ」とお気に入りの席にいるお客にいう常連客


・お冷やの水で歯間ブラシをすすいでいる老婆 


・口が臭い人


・ハロウィンの仮装のまま、自撮りだけでなく、お客さんや店員まで撮ろうとした 


・帰りぎわの大きな捨て台詞


・作った料理が不味いと言われたので、代金をもらわず「もう来ないでください」と言ったら、後で電話して来て「謝罪しろ」



・嫌がる言葉を言っているのに「そのくらい大目にみればいいのに」「減るもんじゃない」という人がいる 



そういう人は、自分の浅慮を自覚して悔い改めてほしい




●推しの客

・神セブンというあだ名のお客がいる 


近くのセブンイレブンで夜勤後

来るのだが、丁寧な言葉遣いや所作なのだ 


夜勤明けの気持ちを落ち着かせるため、至福の時を喫茶店で過ごしている



・90歳教授の口癖「ヘイヘイ」で全ての会話が通じる



・コロナ緊急事態宣言の時


「ここはわたしの好きな場所です

引っ越ししてなかなか来れなくなりましたが、Xツイッターを見て力になればと応援しております」


など丁寧な文字のメモが残っていた そのメモは今でもお守りにしている



●グレーゾーン

・新聞やお札をペラペラとなめる人


・顔で注文する人「俺の注文がわからないなんてマダマダだな」的なことをいうのはダサい 



飲食店で、自尊心を満たそうとする人は多い



・「女性店員」を見る男性客=ライトなセクハラ



・商店街ではスタスタ歩いているおばあさんが、喫茶店ではつらそうに歩いて、店員や他のお客に気を使わせる 


女優なみの演技力 



・新人に「ちったぁ慣れたか」とか、店員の連絡先を聞く古い常連客



・飲み物の追加を頼まず、「水」と何回も催促する



・在庫あらし=モーニングのトーストおかわり自由事件、一人で24枚食べた



●いいお店とは、生け花があり、店員さんの距離がほどよく、うるさ過ぎず静かすぎないところ 



●いいお客さんは

軽食と水でなく、軽食と飲み物にする


滞在時間は長くても2時間、それ以上は、飲み物追加する



●まとめ

・喫茶店は、なんてことないように見えるが、非日常だ 一人になりたいけど、人の気配は感じたい ぼんやりもよし、読書もよし、こんな風に、小さなご褒美を与えるのは豊かなこと



・接客は、人の出会を自分の糧にする職業 


名前も知らない人と顔を合わせるうちに、挨拶するようになり、関係が築かれる 


思いがけず、うれしい言葉をもらえるようになると、じんわりする



・「やさしさ」「思いやり」という目にみえないもので、なりたつ仕事


勤務中のおしゃべり自由、髪型髪色自由、接客も自由、お客さんと喧嘩してもいい 出禁にしてもいいという喫茶店だから、働けた



なるほど~


お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊