新しいカフェ 読了(甘くない湖水)ジュリア・カミート
★新しいカフェ
中学友人達と早めの忘年会
コロナ明け久しぶりです
その前に、🍰と☕
レアチーズケーキ(甘さ控えめ)
クロワッサン生地きな粉まぶし
★甘くない湖水
1988年ローマ生
ベストセーラー作家
2023年11月に訳書初版
主人公・若いガイアの成長物語
母と娘、友情、家(族)をイタリアの社会問題を背景にして描く
平凡に感じられますが、小さな頃からため込んだガイアの怒りが、
爆発の果てに、かすかに希望をもたせる内容です
父親違いの兄と、双子の弟、父親は仕事中のケガで車椅子の生活
若くして、人生のあらゆる不幸や不運を生きてきた母親の口癖は
「ほしいものを手にいれるには、主張し続けなければならない」
子供達は、そんな彼女の生き方にそって、育つが、徐々に母親は
娘に重圧を与える
ガイアは、思春期になると、母親に反抗心を抱くと同時に
周りの友達には許される、ささやかな贅沢もなく、貧しいガイアをからかうクラスメイトへの恨みが加わり、いろんな形で爆発します
ガイアが引き起こすのは、事件スレスレの時もあれば、そうでない場合も
読み進むうちに、辛くなる箇所もありましたが、作者の体験を含む痛みなのか、その臨場感に共感
タイトルの「甘くない湖水」は、普通に訳せば「湖水は決して甘くない」だそう
苦い出来事に満ちた青春時代を送った湖水 人生は甘くないと普遍的なメッセージにするためだとのこと
湖は、ガイアの苦い青春時代の一部ですが、輝かしい若さの舞台でもあります
たとえば
飛び込み競争で男の子たちに勝ったり
友達とふざけたり、踊りをしたり
たわいもない言葉をかわしたり
幸せのイメージとしても出てきます
イタリア文学として、20言語に翻訳が決定したそう〜
永遠のテーマ 貧しさと不条理
若い世代の表現が文学に〜
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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