goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

新しいカフェ 読了(甘くない湖水)ジュリア・カミート

★新しいカフェ


中学友人達と早めの忘年会

コロナ明け久しぶりです

その前に、🍰と☕


レアチーズケーキ(甘さ控えめ)

クロワッサン生地きな粉まぶし




★甘くない湖水



1988年ローマ生 

ベストセーラー作家 

2023年11月に訳書初版



主人公・若いガイアの成長物語 



母と娘、友情、家(族)をイタリアの社会問題を背景にして描く 



平凡に感じられますが、小さな頃からため込んだガイアの怒りが、



爆発の果てに、かすかに希望をもたせる内容です



父親違いの兄と、双子の弟、父親は仕事中のケガで車椅子の生活 



若くして、人生のあらゆる不幸や不運を生きてきた母親の口癖は



「ほしいものを手にいれるには、主張し続けなければならない」



子供達は、そんな彼女の生き方にそって、育つが、徐々に母親は

娘に重圧を与える 



ガイアは、思春期になると、母親に反抗心を抱くと同時に



周りの友達には許される、ささやかな贅沢もなく、貧しいガイアをからかうクラスメイトへの恨みが加わり、いろんな形で爆発します



ガイアが引き起こすのは、事件スレスレの時もあれば、そうでない場合も 



読み進むうちに、辛くなる箇所もありましたが、作者の体験を含む痛みなのか、その臨場感に共感



タイトルの「甘くない湖水」は、普通に訳せば「湖水は決して甘くない」だそう



苦い出来事に満ちた青春時代を送った湖水 人生は甘くないと普遍的なメッセージにするためだとのこと  



湖は、ガイアの苦い青春時代の一部ですが、輝かしい若さの舞台でもあります 



たとえば

飛び込み競争で男の子たちに勝ったり


友達とふざけたり、踊りをしたり

たわいもない言葉をかわしたり


幸せのイメージとしても出てきます



イタリア文学として、20言語に翻訳が決定したそう〜 



永遠のテーマ 貧しさと不条理

若い世代の表現が文学に〜



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊