goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

テーマ青 読了(ヴェルサイユ宮の聖殺人)宮園ありあ

★テーマ青


丸善にて






★ヴェルサイユ宮の聖殺人



第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作品 2020年



1782年ブルボン朝フランス王国、国王ルイ16世のいとこ、王妃マリーアントワネットの元総女官長マリー(ナポリ王国の王族)



王妃の取り巻きとの人間関係に疲れ、女官長を辞めたマリー



ある日、ヴェルサイユ宮殿の施錠されたマリーのアパルトマン(自室)で、パリ・オペラ座の演出家を務めるブリュネルが殺された



遺体は聖書をつかみ、カラヴァッジョ「聖マタイと天使」に血文字を残していた



死体の側に、意識を失くして横たわっていたのは、陸軍大尉ボーフランシュだ 



マリーは、陸軍大尉と、事件の捜査にあたります



ブリュネルは、理想のカストラート(去勢歌手)を育てる為



聖歌隊の少年達に、去勢手術を行い、術後経過が悪くて死んだ少年や美声を保てなかった少年を殺していた 



音楽には傾倒しているが、狂気じみた悪者



少年去勢の他、国会機密売買、薔薇投機などにも手を、出しています




(残ったところ)

●彼の残した血の伝言は文字でなく、数字、マタイ福音書19章だ

三人の去勢者が出てくる


・母の胎内から、去勢者として、ルネ


・人から去勢者にされたものあり、カヴァレッティ


・神の国のために自ら進んで去勢者になった者がいる それが犯人だ



●ナポリの音楽院は、下層階級の孤児や貧しい子供達の救済を対象、カストール(去勢者)も在籍



●フランスルイ十四世は、カストラートの声は愛しても、人民が去勢手術を行うことは許さなかった



●薔薇投機の以前、オランダでは、チューリップ狂が、家二軒分の値段の品種も



●サロン、身分のある女性達に組織化された知的組織


非公式な集まりは、本人の才能が重視され、フランス王国の知的エリートの水準向上に貢献



●古代ギリシャの詩人

アリストファネスは


男は、太陽

女は、地球

両性具有者は、月

を起源して生まれた と



●一度嫁した王族は、離縁されるか、嫁した国がなくなるなどがない限り、二度と故郷には戻れない



●聖マタイは徴税人、殺された男も徴税人という偶然




モーツァルトも出てきます〜

当時の歴史的背景・風俗が分かりやすく書かれて面白かったです



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊