ことりマルシェ 読了(戦神の裔)矢野隆
★シマエナガのぬいぐるみ
(左下)
丸善、11月企画のひとつ
ことりマルシェ
★戦神の裔すえ
義経を、神・戦の鬼として描いた作品
生まれた時から、平氏に家族と自らの自由を奪われた義経「平家にあらずんば人にあらず」
平氏追討が、悲願
その悲願達成後、頼朝の命により、平泉・藤原氏との戦いまでが書かれています
弁慶の冷静なものの見方や、生き様の方が、印象に残りました☺
義経の郎党も、正統な武士ではなく、元僧や蝦夷、猟師、下人などですが
兵を持たない己(義経)のふがいなさも
でも、郎党達の心の声は、ひょうきんなので、重くありません
(残ったところ)
●生きるも死ぬも、同じことと思っていた弁慶は、義経に生きる意味を与えてもらったと
居所を得たと、最後は、数刻の激闘、立ったまま果てた
●無断任官、法皇からの寵愛、勝手に平氏追討の命を法皇から受けての出陣、鎌倉をないがしろにする御家人は、いない だが、義経はそのように見られた
●義経は、尋常な勝負は、興味なく、勝てればいいのだ
獲物を獲る獣は、狡猾でなければ
●頼朝の弟とはいえ、義経は、鎌倉の御家人、鎌倉に筋を通すのも理解はしているが、、
●ここぞの時、義経の決断はすさまじい
・宇治川を渡り、御家人を無視して義仲を討つ
・福原(平氏)では、崖を駆け下りて奇襲
・壇ノ浦では、潮目の変化による戦いに勝つ
●母は違えど兄弟、形は違えど、平氏追討の宿願は、源氏の男達の血
義経のように、平氏憎しの一念だけでなく、武人でない頼朝の冷徹な見識も、弁慶は痛感
●義経に御家人の嫉妬
関東の侍は、味方ではない
頼朝の弟、自分達を飛び越え、上に立たれるという焦り
いびつな想いが、御家人達を支配
●大和の者は、蝦夷の逞しさを恐れていながら、蔑む
蛮族などと罵るのだ 大和人(倭人)は蝦夷人より、数が何倍も多く、最後は数の力に押し潰された
鎌倉・御家人達の心理戦、現代のよう
今日は千秋楽、明日からさみしいなぁ
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい
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