七五三和菓子 読了(煩悩)山下紘加
★七五三和菓子
散歩途中
地元和菓子店に立ち寄り
ぽっくりが、かわいい
★煩悩
芥川賞候補にもなった作者
1994年生
友達でも恋人でもないけれど、私たちは、ほとんど一つだった
中学生の頃から、ずっとふたりでひとつだった安奈と涼子
安奈が、恋をしていると知った涼子は、身を呈して、それを阻もうとします
一人目の彼氏の時は
安奈が、彼氏の浮気相手に切りつけようとしていた時、涼子が身代わりになり怪我を負います
二人目の彼氏の時は、巧妙に、涼子が、安奈から彼氏を奪います
そして、しばらく安奈と連絡がとれなかったけれど
ある日、安奈から、ラインが来て、涼子はこれ以上の充足はないと感じます
そして、涼子が、安奈に返信するところで終わります
生々しく、肉々しく、情念のうねり、気持ちの悪さが、書かれているのに
違和感なく読めるのは、文章がうまいからかと
作者は
子供のころ、感情をうまく言語化できずに、モヤモヤを心にためてしまっていたと
それが、小説に反映されている
子どもの頃に感じた「嫌だな」という感情は、大人になってから「あのとき嫌だったな」と思い出す
時差がある
人間の根源的な悲しみ等の、純文学の場合は、白黒はっきりつけなくても良い書き方ができると、作者は言っています
エンタメは、オチがないと、落ち着かないが
純文学は、オチがなくても、落ち着く
なるほど~
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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