goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

ひかりの駅  読了(文豪中学生日記)小手鞠るい

★ひかりの駅


写真が趣味の恩師から、教えてもらった場所


真似して撮ってみました





★文豪中学生日記




文芸部部長の中2女子 春希



作家にあこがれる彼女が、紀貫之の「土左日記」を真似て、あえて男になりきり、日常を書いていきます



ネットに、詩を投稿していくうちに

トラブル(嫉妬)に巻き込まれた春希



「含まれていない悪意を、勝手に感じる人というのは、いるものなのだ」と実感



絶頂から、失意の底に突き落とされ、人間不信で壊れそうだった彼女に送られたエールは



「作家にとっては、つらい経験こそ貴重な財産であり、最大の武器になりうる」



それを糧にして、成長、作家の夢をかなえます



ネットのイタイ描写が、リアル

作中の詩は、良かったです



(その他)

●理性の人→理由を説明すれば納得

 感情の人→論理は通用しない

      理由もなく悲しいとか



●説明と描写の違い


見たまま書くのではなく、その体験で、感情を主観的に書く


例 川端康成 

「雪が積もっていた」でなく

「夜の底が白くなった」



●共感の嵐から、攻撃の嵐へ

人気には、いい気もあるけど、悪い気もある 嫉妬とは、似たもの同士のあいだで起こるもの



●どんな人生になったって、小説家の人生は、成功だ 貧乏や不幸を楽しみながら書いているから



●障害者って言い方が、変

障害って、その人のすべてじゃないはず いろんな側面があるのに、障害だけにフォーカスして、障害者と言い切るのは、人権侵害



●編集と校閲は、格闘だ

読点「、」の位置を変えただけで、何もかも変わってしまうことがあるから



●作家は、言葉を使っているのでなく、言葉に使われているのでは


小説を書いているのではなく、書かされている 


書くは、尽くすことだ



●大人になることは、美しい人間になること 優しくて強い人間に


大人の子どももいれば、大人になっても子どものままの人もいるから



●忘れな草の花言葉は、「もう忘れていいよ」



若い頃の作者の自伝かな~


10代に読んでもらいたい本の一冊

図書館の企画でした



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊