読了(屋根裏のチェリー)吉田篤弘
★屋根裏のチェリー
ガケの上の古いアパートの屋根裏にひっそり暮らすサユリ
友達の小さなチェリー は、サユリの頭の中にしか存在しない
心の支えだった楽団が解散となり、過去と現在を行き来するうちに、、
出会いや別れを乗り越えて、サユリは、新しいオーケストラの仲間たちと、前に進みます
何かを変えるのは、自分次第
静かで、滋味深い、優しい物語
レモンソーダと、土曜日のハンバーガーが、美味しいそう
(残ったところ)
●前に進めなくなるよと、チェリーが言う
彼女は、私がすでに考えたことを、いかにも理解していないかのように諭そうとする
●いつも分からなくなるのは、時間のことだ 人の思いと、時間の長さとでは、どちらが、優先されるべきなのだろう
●ピアノの音だけなのに、いくつかの弦楽器の音が、聞こえてくる豊かさがある
●つらいことがあっても、少しの楽しみや喜びを見つけ出すこと
歳をとることは、そうした術を身につけること
●この世の全ての人は、頻繁に嘘をついている 本当のことを言わないのは、嘘じゃなくて、秘密だ
嘘は、秘密を呼ぶし、秘密は、嘘を呼ぶのは、間違いない
●私は、付き合いの浅い人の前では、妙にかしこまってしまう いい子ぶってしまうのだ
●いくつもの扉を、開ける必要があった 少なくても、ノックする必要がある
問題は、ノックしたい気持ちがひとつでなく、いっぺんに沢山あること
●何も、思い悩むことはない 本当に始めたいことはわかっている
●これまでが、上手くいかないから、慎重になっているだけだ
●自由であることは、自信を持っていること ただ、本人が気づいていないだけ
●オーボエは、他の音程より調整が難しいので、オーボエに、他の楽器が合わせてくれる
サユリさんが、オーボエ担当なので、オーケストラの皆を集めて、音楽を始めるなら、サユリさんから始めるべき
●ドとレの間は、一音の開きがあります
シとドは半音の差
シは、ほとんど、ドに、向かいつつある音
音階は、ドに始まり、またドに戻る そういう循環、繰り返しが音楽の基本、季節みたい
●若い頃は、未練がましい振る舞いは、避けていた 未練が、過去にではなく、未来に向けて、自分を動かすきっかけになるかもしれないと、いつからか、気づいていた
●たとえ、母がこの世にいなかったとしても、本当のことを知るまで、私の中で、母は生き続ける
●ここに、いない人のことを考えるのは、大事だけど、これから出会う人たちに、思いを寄せるのは、もっと大事だ
●言葉(詩)から音楽が聞こえてくる 初めて合奏することで、私のラフな曲が、完成されたように聞こえる 喜びと音楽の求心力の賜物だ
大丈夫だよ
気ままなチェリーはもう表れないから
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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