goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(屋根裏のチェリー)吉田篤弘

★屋根裏のチェリー


ガケの上の古いアパートの屋根裏にひっそり暮らすサユリ 



友達の小さなチェリー は、サユリの頭の中にしか存在しない 



心の支えだった楽団が解散となり、過去と現在を行き来するうちに、、



出会いや別れを乗り越えて、サユリは、新しいオーケストラの仲間たちと、前に進みます



何かを変えるのは、自分次第 

静かで、滋味深い、優しい物語



レモンソーダと、土曜日のハンバーガーが、美味しいそう 



(残ったところ)

●前に進めなくなるよと、チェリーが言う


彼女は、私がすでに考えたことを、いかにも理解していないかのように諭そうとする



●いつも分からなくなるのは、時間のことだ 人の思いと、時間の長さとでは、どちらが、優先されるべきなのだろう 



●ピアノの音だけなのに、いくつかの弦楽器の音が、聞こえてくる豊かさがある 



●つらいことがあっても、少しの楽しみや喜びを見つけ出すこと


歳をとることは、そうした術を身につけること



●この世の全ての人は、頻繁に嘘をついている 本当のことを言わないのは、嘘じゃなくて、秘密だ


嘘は、秘密を呼ぶし、秘密は、嘘を呼ぶのは、間違いない 



●私は、付き合いの浅い人の前では、妙にかしこまってしまう いい子ぶってしまうのだ



●いくつもの扉を、開ける必要があった 少なくても、ノックする必要がある 


問題は、ノックしたい気持ちがひとつでなく、いっぺんに沢山あること 



●何も、思い悩むことはない 本当に始めたいことはわかっている 



●これまでが、上手くいかないから、慎重になっているだけだ 



●自由であることは、自信を持っていること ただ、本人が気づいていないだけ



●オーボエは、他の音程より調整が難しいので、オーボエに、他の楽器が合わせてくれる


サユリさんが、オーボエ担当なので、オーケストラの皆を集めて、音楽を始めるなら、サユリさんから始めるべき



ドとレの間は、一音の開きがあります


シとドは半音の差 


シは、ほとんど、ドに、向かいつつある音  


音階は、ドに始まり、またドに戻る そういう循環、繰り返しが音楽の基本、季節みたい 



●若い頃は、未練がましい振る舞いは、避けていた 未練が、過去にではなく、未来に向けて、自分を動かすきっかけになるかもしれないと、いつからか、気づいていた



たとえ、母がこの世にいなかったとしても、本当のことを知るまで、私の中で、母は生き続ける



●ここに、いない人のことを考えるのは、大事だけど、これから出会う人たちに、思いを寄せるのは、もっと大事だ 



●言葉(詩)から音楽が聞こえてくる 初めて合奏することで、私のラフな曲が、完成されたように聞こえる 喜びと音楽の求心力の賜物だ 



大丈夫だよ 

気ままなチェリーはもう表れないから



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊