goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(ありがとう、さようなら)瀬尾まいこ

★ありがとう、さようなら


作者は、37歳で退職するまで、中学校教師、その時のエッセイです



ルールが細かく、手続きや残業時間も沢山ある学校 


タフでないと務まらない中、つらいこともあったと思いますが、、、 



飾らない、おもねらない(そう思ってほしいがない)   水を飲んでいるみたいな自然な感じでした 


瀬尾先生は、生徒たちから、からかわれたり、心配されたり、おちょこちょいで落ち着きのない感じです


出会いと別れが、生徒たちを成長させ、それを感じられたと 前向きです 



だから人気なのかなと感じました



(残ったところ)

●給食の鯖が嫌いな先生、一人の生徒が、鯖の詩を書いてきました その詩の一部


「僕は、嫌いなものがたくさんあり、鯖もそうです でもある人が、鯖は嫌いだと言っていて、少なくとも、二人に鯖は、嫌われていると気づきました


僕は、二度大きな声で嫌いだと言わないでおこう」 鯖を、人に例えた?



●ある生徒に「僕がテストで100点取ったら結婚して下さい」と告白された


しかしテストごとに「次からやるから」と宣言してくれたもの、、、とうとう卒業式がきて



「僕のことはあきらめてください」の手紙が、、

子どもは平気で言うが、かわいい



●学級には、やらなくていけないことが沢山あり、初めはぎゃあぎゃあ言うが、そのうち当然のようにやってくれる 



けれど大人になると、やらなくてはいけないことも身体が、なかなか順応してくれない



●N君は、いつも不安を取り除くために、必死になっている 彼を輝かせているのは、この自信のなさだ 「何の特技もない」から「なんでもできる」に変わっている



●中学生は想像以上にたくましい 不器用だけど、下手くそだけど、生きる力を、教えてやろうとする教師たちの何倍も生きていく力がある



●「些細な親切をしたわ」とU君が、、給食のプチトマトのヘタを全部取った 他にもあるが、こういう優しさは、大人の私も好きだ



●野球部では部員が少なく試合ができない 翌年は部員が増えて試合ができた 負けたけど、嬉しかったと作文に書いてあった 試合できないときは、もんもんとしたが、野球のできる喜びを身体中に感じたと



●私は子どものころ、自分をだめな生徒だと思っていた 教師になって、こんな窮屈で大変な学校に毎日通っているのはすごいと その中で、成長していく様子を見られる仕事は、やっぱり素晴らしい



●家庭訪問は興味深い 学校で良い子にしている生徒が家では反抗的だったり、学校で奔放な生徒が几帳面だったり 


O君は、車の窓をピカピカにしてくれた 感謝の気持ちを述べたら「車が汚かったからだよ 調子のるな」と 教室で見ない生徒、他ももっと見てみたい



●教師の合宿が、苦手だ

ほかの先生も「やっぱりこれだけ集まるとしんどかった」とか「みんな本当に元気で、疲れた」と、みんなテンションを無理してあげていたのかも




●一致団結の大切さを教師が語るが、自分が生徒の時は、信用してなかった


でも実際起きることもある 体育祭の勝敗は2対2、クラス替えないから、来年もゾクゾクする戦いが待っている



●K君は、学級委員でテニス部のキャプテンだが、落ち着きがなく、時々度を越すけど、人をほうっておけない 



そのことを話しみると「実は僕、父がいないから、駄目だと思われないようにね」と



本当だから、しんみりしていると「感動した? 泣いてくれなきゃ」とケラケラ笑っていた



●合唱祭で、「他に勝つじゃなくて、クラス一つにして歌おう」 実行委員長のN君が、35名全員に手紙を書いた



●K君がN君の去年の陸上記録を聞いてきた


N君がやる気になったのて、教えてあげたいと

N君のために、一生懸命応援するK君


これがスポーツマンシップなら、すごくいいなあと思う



●体育祭終了後、生徒がW君に、「お前ちゃうかったら、こんなええ雰囲気で、体育祭できへんかった お前がブロック長で良かった」


優勝は逃したけど、一人ひとりが大事にされ笑顔で終えられる体育祭になった



●雨が続いた体育祭前に、生徒会長のK君が、大きなてるてる坊主(てる子さん)を作ってきた 


生徒が頑張っているので、私は、生徒分のミニてるてる坊主35個を作った


 「てる子さん出産しました」とみんなに配ったら、生徒たちは、てる子の子どもたちをかばんにぶら下げたり、筆箱にいれてくれた 意外に中学生はかわいい



●妹が中学校に講演にきた


生徒たちは講演の内容より、「彼氏はおんの?」「小さいころどんなお姉ちゃんやった?」「妹さんせっかく来たから◯◯食べさせてあげ ◯◯へ連れていってやれ」と 



妹は「中学生って、こんな温かい雰囲気なんや」と喜んでいた



●卒業式に、ヘルペスになった「生徒が卒業したからほっとした」と先生に言ったら、「ほっとしたんじゃない まいっているのよ」


2組が卒業し、いなくなってストレスがたまったとは、2組の力は、強力だった



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい😊