goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(さんず)降田天

★さんず


降田 天は、小説家・推理作家



萩野 瑛と鮎川 颯が、小説を書くために用いている筆名のひとつです



萩野さんがプロット・キャラクター設定、鮎川さんが執筆を担当



違う作品で、このミステリーがすごい大賞受賞しています

涼しくなるミステリーでした



「さんず」という会社

彼らは三途の川の渡し守り


冒頭に、自殺幇助について意図を示すものではありませんと注意書


いのちの電話の案内もありました


死にきれない者たちに、いつのまにか現れるさんず  


それにいたる事情と、生きることの意味を問います  全5話



専用ホームページに出てくる

「よりそいプラン」

「もろともプラン」



❶ パワハラ・セクハラに心を壊されたコンビニ店員と店長


さんずのメンバーは、店長に心残りや復讐したい人を細かく聞いて、ある仕掛けをします


それにより、悩みが解消された店長に待ち受けていたのは、セクハラで自殺未遂した女性が、さんずに依頼したことでした


最後に種明かしがされ、驚く結末でした



❷ 刑務所に収監されている男を思い続ける女の選んだ道 


10年前教授にセクハラを受けたが、それを乗り越え、総理を期待されていた議員の秘書になった 


汚職疑惑が持ち上がり、その証拠を秘書が、握っていると思われ、行方不明に 


さんずから、実は議員に操られたことを知らされる



❸ ある富豪から、蝶のコレクションの譲渡先を見つけて欲しいと依頼


候補者三人と面談 


その後、蝶に魅せられた富豪は、蝶の毒で亡くなる 


さんずの調査により、死の真相と犯人が明らかに 



❹ さびれた居酒屋店主が借金苦に

さんずに依頼 


兄貴分と慕う森田と店主夫婦の関わりや


店主の母(行方不明)の作ったプリンにより、店主のとった行動とは



❺ 赴任先の学校で、上司の玩具にされた女性教師が追い詰められた


子供の頃から、イジメにあってきた佳織は、ついにさんずに依頼 



佳織は、唯一味方してくれた円の自殺の調査をさんずに依頼



円は、さんずのメンバー・スガの双子の姉だった 


思いもしない円の性癖も明らかになり、佳織もあぜんとする



最終話では、さんずの真実も明らかになります 


本当の社長は別人、仮の女性社長は元女優・その父の愛人だった



WEB小説ですが、「どのようにしてどうなれば、自ら死に至る生き物になるのか」


「生きるべきか、死ぬべきか このままでいいのか、いけないのか それが問題だ」と追求しています



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごし下さい(^^)