読了(さんず)降田天
★さんず
降田 天は、小説家・推理作家
萩野 瑛と鮎川 颯が、小説を書くために用いている筆名のひとつです
萩野さんがプロット・キャラクター設定、鮎川さんが執筆を担当
違う作品で、このミステリーがすごい大賞受賞しています
涼しくなるミステリーでした
「さんず」という会社
彼らは三途の川の渡し守り
冒頭に、自殺幇助について意図を示すものではありませんと注意書
いのちの電話の案内もありました
死にきれない者たちに、いつのまにか現れるさんず
それにいたる事情と、生きることの意味を問います 全5話
専用ホームページに出てくる
「よりそいプラン」
「もろともプラン」
❶ パワハラ・セクハラに心を壊されたコンビニ店員と店長
さんずのメンバーは、店長に心残りや復讐したい人を細かく聞いて、ある仕掛けをします
それにより、悩みが解消された店長に待ち受けていたのは、セクハラで自殺未遂した女性が、さんずに依頼したことでした
最後に種明かしがされ、驚く結末でした
❷ 刑務所に収監されている男を思い続ける女の選んだ道
10年前教授にセクハラを受けたが、それを乗り越え、総理を期待されていた議員の秘書になった
汚職疑惑が持ち上がり、その証拠を秘書が、握っていると思われ、行方不明に
さんずから、実は議員に操られたことを知らされる
❸ ある富豪から、蝶のコレクションの譲渡先を見つけて欲しいと依頼
候補者三人と面談
その後、蝶に魅せられた富豪は、蝶の毒で亡くなる
さんずの調査により、死の真相と犯人が明らかに
❹ さびれた居酒屋店主が借金苦に
さんずに依頼
兄貴分と慕う森田と店主夫婦の関わりや
店主の母(行方不明)の作ったプリンにより、店主のとった行動とは
❺ 赴任先の学校で、上司の玩具にされた女性教師が追い詰められた
子供の頃から、イジメにあってきた佳織は、ついにさんずに依頼
佳織は、唯一味方してくれた円の自殺の調査をさんずに依頼
円は、さんずのメンバー・スガの双子の姉だった
思いもしない円の性癖も明らかになり、佳織もあぜんとする
最終話では、さんずの真実も明らかになります
本当の社長は別人、仮の女性社長は元女優・その父の愛人だった
WEB小説ですが、「どのようにしてどうなれば、自ら死に至る生き物になるのか」
「生きるべきか、死ぬべきか このままでいいのか、いけないのか それが問題だ」と追求しています
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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