読了(旅の闇にとける)乃南アサ
★旅の闇にとける
1996年「凍える牙」で直木賞受賞
サスペンスのようなタイトルですが、旅行エッセイです
淡々としながら、癖のある(感性?繊細?)書き方だなと でもだんだん慣れていきました
実際に、旅しているような臨場感もあり、かなり海外旅行慣れしてるなと
普通の旅はひとつもありません
その場所を通して、歴史や想いが、良くも悪くも書かれています
そして、現地の人との会話は、言葉が通じなくても雰囲気で理解し、想像も含まれた感想が沢山ありました
(残ったところ)
●アフリカ・マサイ族は、勇敢さとプライドの高さから「草原の貴族」と呼ばれる
一般のケニアの人々は、マサイに敬意を表し、彼らの生き方を尊重している
ケニアの野生の動物は、生き死にに関係ない限り、ほとんど人間を見ない、無視する
ケニアから日本の空港に降りた途端、「匂い」が鼻をついた 油と化学物質と汚水の匂いだ
●飛行船はヘリウムを使用しているが、1937年にドイツの飛行船は、水素を使っていたため爆発
当時、ナチスドイツに神経を尖らせたアメリカは、ドイツにヘリウムの輸出を禁止したためだ
●ミャンマー編の若き僧侶との対話
日本語の話せる若い僧侶は、カタコトに「ミャンマーは政府が悪いです 今のミャンマーはよい国ではありません」
一見、穏やかに優しく仏と暮して見えても、常に神経を張り巡らし、秘かに怯え、人の顔色を見ている
怒り、抵抗するより、祈りあきらめることで、来世に希望をつなげようとしている
●中国
関羽の人気を知る「凧」
中国には、「屈辱の百年」がある 19世紀半ばのアヘン戦争から、第二次世界大戦終結までだ
色に関する知識(中国は赤が最上色)
都会の子供は、わがまま甘やかされ
貧しい地域の子供は、訴えるような、もの言いたげ、生きるのに必死
成都の子供は、子供らしく、物欲しげなところがない
これは、心が飢えていない 収入の多寡より、豊かな証拠ではないか
●オホーツク(道東)の春のいい匂いとは
●タスマニア、樹齢2500年キングビリー・パインに象徴される森
市民運動がなければ破壊されたかも
地形もあるが、柔らかく心地よい大気の香り、汚染されていないと言われる雨水があると
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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