goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(旅の闇にとける)乃南アサ

★旅の闇にとける


1996年「凍える牙」で直木賞受賞



サスペンスのようなタイトルですが、旅行エッセイです



淡々としながら、癖のある(感性?繊細?)書き方だなと でもだんだん慣れていきました 



実際に、旅しているような臨場感もあり、かなり海外旅行慣れしてるなと



普通の旅はひとつもありません



その場所を通して、歴史や想いが、良くも悪くも書かれています



そして、現地の人との会話は、言葉が通じなくても雰囲気で理解し、想像も含まれた感想が沢山ありました




(残ったところ)

●アフリカ・マサイ族は、勇敢さとプライドの高さから「草原の貴族」と呼ばれる


一般のケニアの人々は、マサイに敬意を表し、彼らの生き方を尊重している



ケニアの野生の動物は、生き死にに関係ない限り、ほとんど人間を見ない、無視する



ケニアから日本の空港に降りた途端、「匂い」が鼻をついた 油と化学物質と汚水の匂いだ



●飛行船はヘリウムを使用しているが、1937年にドイツの飛行船は、水素を使っていたため爆発 



当時、ナチスドイツに神経を尖らせたアメリカは、ドイツにヘリウムの輸出を禁止したためだ



●ミャンマー編の若き僧侶との対話


日本語の話せる若い僧侶は、カタコトに「ミャンマーは政府が悪いです 今のミャンマーはよい国ではありません」



一見、穏やかに優しく仏と暮して見えても、常に神経を張り巡らし、秘かに怯え、人の顔色を見ている 



怒り、抵抗するより、祈りあきらめることで、来世に希望をつなげようとしている



●中国

関羽の人気を知る「凧」



中国には、「屈辱の百年」がある 19世紀半ばのアヘン戦争から、第二次世界大戦終結までだ



色に関する知識(中国は赤が最上色)



都会の子供は、わがまま甘やかされ


貧しい地域の子供は、訴えるような、もの言いたげ、生きるのに必死


成都の子供は、子供らしく、物欲しげなところがない 


これは、心が飢えていない 収入の多寡より、豊かな証拠ではないか



●オホーツク(道東)の春のいい匂いとは



●タスマニア、樹齢2500年キングビリー・パインに象徴される森 


市民運動がなければ破壊されたかも 


地形もあるが、柔らかく心地よい大気の香り、汚染されていないと言われる雨水があると



お読み頂きありがとうございます

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