読了(雪のひとひら)ポール・ギャリコ
★雪のひとひら
1960年代前の作品ですから、男女の役割のようなものが見受けられました
そこは現代とは少し価値感が変化しているように思います
大人の絵本として書かれ、イラストはシンプルですが、今でも好まれるのではないかと
著書「ポセイドン・アドベンチャー」は、映画化されています
女性一人称(擬人化)である雪のひとひらを主人公として、その生涯を描いています
雪として生まれるが、人間のように恋をし、子をなし、そして離別し、死を迎えます
それぞれの季節や、鮮やかな景色が、一気に目の前に浮かぶように書かれています
雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟ります
創造の主=神 西洋的ですが、最期、神に召されるシーンは、じーんとくるのではないでしょうか
(印象に残ったところ)
太陽が、雪のひとひらをひきずり込む間際、優しい言葉が耳に「ごくろうさまだった 小さな雪のひとひら さあ ようこそお帰り」
雪のひとひらは、自分の全生涯が奉仕をめざしてなされていたことを悟りました
あらゆることの裏には、思慮深くも周到な、えもいわれず美しく細やかで親身な見取図がひそんでいました
この身は、かたときも造り主にわすれられたり、見放されたりしてはいなかった
どんなにささやかな貧しい者、つつましい存在でも、無駄に見過ごされることなく、造り主の偉大な意匠の一部として一役買っていた
造り主の目には、雪のひとひらが、いかなる輝かしい強大なものにもひけをとらぬもので、ひとしいものだったと
だから、何ひとつ無意味なものはありませんでした
雪のひとひらは、この宇宙のすばらしい調和を思い、一役を荷なうべく世に送られたと思うと、安らかなみちたりた思いが訪れてきました
★朝食
白米 ほうれん草卵味噌汁 サラダ 鮭ナバナお浸し さつまいも 苺
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごしください(^^)
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