読了(誰が国家を殺すのか 日本人へ)塩野七生
★誰が国家を殺すのか 日本人へ
作者は86歳、大病もしていますが、お元気で何よりです
文藝春秋2017〜2022のまとめ
5年間の文章は、鮮度切れの箇所もありますが、残ったところとして
🍀2021年8月日記
外交は、血を流さない戦争である
第二世界大戦後、アメリカ主導の戦争は、朝鮮戦争、ベトナム、ソマリアと失敗してきた
アフガニスタン(タリバンに制圧された)について、バイデン大統領は
自分で自分自身を守ろうとしない人々のために、これ以上アメリカの若者達を釘づけにしておけないと
これは、日本に対しても言い換えられるのか
尖閣諸島であろうと、アメリカは一兵も送ってこないだろう
🍀日本は、国民に安全と文明度の高い生活を保障する責務がある
最大の目的は、血を流す戦争は二度起こさないこと
第一は、他国の善意に期待してなどと考えない
第二は、アメリカを頼り切らないこと しかし、同盟関係を結ぶことはかまわない
第三は、勝てる軍事力より、攻められた当初、向かい撃てる軍事力の維持は必要
軍事力を持たず中立国でありつづけた例は、古今東西ない
第四は、経済力と技術力の向上を忘れてはならない
他国に敵側にまわしたくないと思わせる
自国の独立と文明度の維持は、イデオロギー(思想考え信念)だけの問題でない
🍀長く歴史に親しんでつくづく考えるのは、民族は、興隆した後に必ず衰退を迎えるものであること
興隆と衰退の間に長い安定期を享受できた民族は、実にまれにしか存在しなかった
古代ギリシア、古代ローマ、中世ルネサンスだ
🍀資源のない日本は「人材」こそ「資源」、「知恵」を働かせる以外に日本の未来はない
🍀ポピュリズム※ではなく衆愚政という言い方が端的に表していると
※政治変革を目指す勢力が、既成の権力構造や、エリート層を批判し、人民に訴えて、その主張の実現を目指す運動である しかし、批判中心で、政策実行は弱いと
🍀民主政(民意が真の正当性を持つ)などという幻想からは、いい加減に卒業してはどうかと
🍀フェミニズム(男性的要素と女性的要素が対立の関係になってはいけない)など
🍀「ローマ人の物語」のインフラとは「経済」ではなく「政治」だ
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イタリアから見る日本
世界の情勢に対して、歴史も踏まえた、冷徹な視線〜
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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