読了(銀二貫)高田郁
★銀二貫 高田郁
以前、NHKで放映され、好きな人も多い作品です
出版社を変え、角川春樹事務所から、少し手を加えて出ました
始末・才覚・神信心を書いた作品
著者は、紆余曲折をへて、デビュー 当時の時代小説は、江戸市中が舞台、捕り物ミステリー、剣豪ものと、編集者からは難しい指摘を受けたそうです
また、いろいろトラブルにも合いながら、ようやく出版できたといいます
さて、物語は
大坂天満の寒天問屋「井川屋」店主和助は、天満宮再建に寄進するはずだった銀二貫(金二十三両)で、仇討ちを買い、少年の命を救います
少年は、松吉として井川屋の丁稚として生きることに
寒天場での厳しい労働にたえたり、料理屋・真帆家の嘉平に寒天の使い方を教わったり、硬い糸寒天を作ります
当時の大坂は、何度も大火で、沢山の人が焼け出されます
井川屋の主人和助と番頭の順次郎は、天満宮の再建の寄進に貯めたお金を、商売で必要だと判断したときは、思い切って使います
糸寒天のさらなる工夫で、小豆からこし餡の羊羹を苦労の末、作ることに成功します
そして、羊羹を作った松吉と真帆に、作り方を秘伝にせず、和菓子屋たちに公表することを決意
和助と番頭善之助のなにげない会話も面白く、、
羊羹の成功で、22年間かかり、ようやく寄進が叶います
また、長年の思いが実り、松吉32歳と真帆27歳で祝言、いろんな人に助けられ、商売繁盛でめでたしめでたし
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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