goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(脳と気持ちの整理術)築山節

★脳と気持ちの整理術


外来の患者さんの傾向が変化し、ボケ症状や健忘症は減り


思考が混乱しやすい人、気持ちの整理ができない人が増えている 


仕事や勉強ができ、向上心も高い人ほど悪い流れにはまりやすいと



情報量が多いことが原因だが、、



🍀脳は、基本的に複数のことに集中できないし、忘れるようにできている


●マジック7は、人間が一度に覚えておける数の限界 


●「今の私」がすべての仕事や問題に対処しようと思い込まず「その日・その時の私」に仕事を割り振りふる



🍀記憶の定着について


●出力+再入力  

その日のうちに復習 

定着したら長期記憶に保存される


●言葉だけで記憶するには限界がある


●風景のイメージ化


●場所を変えるも効果的


●時間の制約を設け、中途でも結果をまとめると効果的


●先に全体に目を通すことも大切だが、情報を覚えたいなら、各章ごとにまとめる 


●人の話をまとめる場合、ここでおっしゃているのは、こういうことですねと、確認が良い


●通説との差異、そのキーワードをまとめる



🍀自分のために考えないが脳を楽にする 


●お人好しにならない程度に人から感謝や評価を集めること


●思考を見える化、紙に書き出す

例えば、同僚に批判的なことを言われた メールで反論したいなどを言語化すると、自分でもバカらしくなるはず


●解決リストを書くと、今やること・後でやることの区別がつき、気持ちが楽になる


●解決リストを解決したら、その項目を消す

今やることは赤ペン

人に任せられるのは青ペン とか


●解決できない問題を考えて寝れない時、「明日の私を戦力ダウンさせる」と言い聞かせ、メモで整理し睡眠を確保


●段取りを決める時、重要なものから解決と考えないもあり


●ひとつの問題に集中するには、「他のことが気になる」を外すこともあり


●仕事の整理が苦手の人は、資料ごと入れ物を用意することも必要



🍀アイデアについて


●書き出すことで、次のアイデアが生まれる


●悲しい話は夜にするなは、 夜はアイデアは生み出そうとしない 

逆にアイディアを出そうと焦る感情が、重要でない情報を過大評価させる


●夜は、明日の準備と予習して、早く寝る 


●アイデアに普遍性はあるかをデータにより確かめること大切



🍀脳を休めなければ、大きな思考できない


●散歩は目と脳を休める効果ある


●脳は常に目から入るから、日中五分でも目を閉じて休む 蒸しタオルをのせると、温熱で血行が良くなり、回復が早まる


●脳を上手く使うには、頭を使うだけでなく、体を動かして、思考系や運動系のバランスも大切

朝一定の時間に起きる

少し体を動かしてから仕事や勉強に入る



🍀脳は基本的に主観の世界で、正しいと思えることが、現実には適合しない


●強い不快+強い快は、冷静さを欠いた極端なことばかり考えやすい 


快でも不快ても、強い感情が発生した場合は、感情があまり発生しない地味な仕事や勉強をすると、変な判断を防ぐことできる



🍀脳は、省力化をしようとする


●働きアリの何割か働いていないが、それを除いても、また何割かは働いていないアリになってしまう


●イヤなこと、面倒なこと、そういう目にあいたくないが、脳の性質だ


活動の規模がどんどん小さくなる


最終的には何もしないで、一人でいるに行き着く 


だからたまに面倒イヤなことをするのも必要



🍀考え方


●相手の脳で考えると 、自分の感情をおさえられる 松下幸之助だったらどう考えるか?


●社会では、各自役割があるので、得をすることある反面、割りを食うこともあり、不快が発生する 


そういう時は社会的脳(何か意味があった)で考える


●大きな失敗をした時、今はこういう時期なのだと考える


●時間を制約し、緊張感を持って仕事すると同時に、時が来るのを待つことも大切



🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


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読了(人間の基本)曽野綾子

★人間の基本


表題とイメージが異なりますが、根幹にかかわる話なので古さは感じません 



戦争体験、海外邦人宣教者活動援助後援会、日本財団の活動のエピソードが盛り沢山



以下残ったところ


🍀アフリカでは、マラリアに罹らないように食べて寝る 



食べ過ぎはそれだけ菌が多く体に入るので、アフリカでは少食 胃酸がよく効くように食前食中食後は水をあまり飲まない 



暇さえあれば免疫力を落とさないように寝る



ダニが繁殖しているホテルで、食われたら早めに抗ヒスタミン剤を飲む じんましんで不眠が誘発されるとマラリアが出やすくなる



🍀文化使節団で訪中、人民大会堂で鄧小平氏は足元の痰壺にしきりに痰を吐くが百発百中



🍀藤原正彦さんは、イギリス生活が長く、イギリス人がいかに執拗かつ陰険に相手の教養を試そうとするかと 


政治家は教養がなければ認められないと



🍀アラブの格言は、他人を信じるな、自分も信じるな



🍀アフリカではお金食べ物がない状況は当たり前、そういう時は恵んでもらうか盗むか もうひとつは恥も外聞もなく乞食すること

世界中、乞食は生業



🍀アフリカの朝は素晴らしい



🍀人間はどれだけ文明のお世話になるとしても自力で生きるしかない



もともとこの世は、危険と煩わしさと抱き合わせだから



それと向き合うことで、その都度何かしら大事なことを教えてもらった 



でも最近は、いかなるリスクも不便も避けるという人が多くなった 



そういう人は、自分の趣味を通していいけど、何も対価を払わずに、この世で何もおもしろいことはできないというのが、私の実感



🍀危険に対する対処能力を欠いたまま、歳を重ねていって、国民の誰もが「安心と長生き」を要求する状況になってしまったら年金医療介護職の維持は難しい 



私は、後期高齢者の保険をできるだけ使わないようにしている 


自分は、もう十分長く生きたから使わない、好みでやっている



🍀老人で困っている人はさておき、できるだけ何でも国家や社会に「してもらい、できるだけ甘えたい」という考えは、社会の敵かも



東日本大震災と原発事故後、政治家は「安心安全」と言い、国民はそれを鵜呑みしてきた



民主主義が消えると、法律や規則の意味がなくなる 「超法規」の中では個人ひとりが対処するしかない



震災時、被災地に、物資投下を米軍ヘリができたのに、日本政府はルールありで投下できなかった



「超法規」はいかに周りの人達を守り、一刻も早く法規の世界に戻すために、人間に何ができるか、だからルール無視で投下の判断できるはず



🍀戦後教育は平等 しかし非常時は順位をつけることが命に対する平等だ



🍀東京オリンピック、観戦記の書き手として遠藤周作さんは、背泳ぎの記事「号砲一発、ドンと飛び込んた」



背泳ぎは飛び込まない種目、「曽野さんのくれたサンドイッチに噛みついた時、スタートのピストルが鳴り、肝心のスタートを見逃した」



🍀善を際立たせるには、悪が必要



🍀人とのつき合いが、私たちを豊かにするというのも本当なら、孤独が人間を鍛えるというのも、試練が人を強くするというのも真実 すべてのことに両面がある



🍀良いことだけで、やっていけない 

皆いい加減で、思いつきで悪いことをしたりズルをしたりする でも、いいこともしたい、それが人間性だ



🍀教育は、ごく初期の幼児期のものと、いくつになっても初めてやることに関しては、全部強制が良い



主体性は大切にしつつも、時に厳しく指導するべき



また、先生が一人一人の生徒に向き合ってくれる、遅れ気味なら補習をしてでも教えてくれる、という考えは、甘ったれと、、



非常時に、耐えられるような教育を、子どもに与えること




修羅場が人を育てる 早めのリカバリーが効くような痛い目にあうことが成長の秘訣〜


🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


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読了(狐祝言)芝村涼也

★狐祝言


北の御番所 反骨日録シリーズ4



作者は20年間サラリーマン生活、だから現代にもつながる時代小説が書けるのかも



主人公・裄沢の洞察力と対応策が新鮮



1800年ごろの江戸時代後期、江戸北町奉行所同心・裄沢は「やさぐれ」と陰口され



剣の腕が達つでもない、仕事も淡々とこなす地味な主人公 



だが上役相手となると、部下としてこれほど扱い難い事はない 



洞察力が鋭く論が立つ 

細かいことを見逃さない 

人の情の裏側を読む



非常な理不尽な上司には、とことん反発策を弄しても、なんなくすり抜けるのだ



以下、裄沢=やさぐれさん


🍀宴のあと

前巻で暗躍した件の後処理 


※内与力・古藤が更迭、新任の内与力倉島(出世欲あり融通なし)が登場


※全員が、幕臣である町奉行所の与力同心の中で、内与力だけは身分が異なり、町奉行の家臣がその任に当てられる


やさぐれさんが、奉行・小田切を「お奉行様」と呼ぶのに対し、内与力は「殿」と呼ぶ 内与力は通常三人




🍀狐祝言

幼馴染(来合)の祝言を、いくつもの難題を乗り越え、遂げさせる



来合の相手・美也は、10年前に松平定信(倹約令で有名)の推挙により大奥に 



美也の父・南町奉行所の定橋掛与力・坂木勘之丞は、自分の出世に期待していたが、、



松平定信が辞め、出世がかなわないと怒りを娘に向ける



祝言に出ないと宣言しながら、祝いの席に乱入し水をまき散らし、宴席をこわすことを企む



娘をお家の出世の駒としか見てないから、娘の幸せを祝えない



父の「今さら人並みにどこぞの嫁になろうなどと」が止めを刺す



やさぐれさんが、一枚もニ枚も上手で、※※お奉行まで巻き込んで無事に何とか力技でねじ込んでしまう



※※大奥に関わる秘事に巻き込まれ、裏側にいる者をおびき出すためおとりにされたやさぐれさん



これを仕掛けた奉行・小田切に直談判、取引



最後は、父は狐に化かされたような、それまで溜め込んだ怒りが抜けて、めでたし



🍀まいない新三郎

内与力・古藤の後任、倉島とやさぐれさん対決


倉島は、手柄をたてようと、、



やさぐれさんは、借財引継ぎの橋渡しや専売品直取引の仲介交渉の不正に、辞めた元吟味方与力の瀬尾と元内与力・古藤が糸をひいていることをつきとめる 



弱みをにぎられ、手先に使われたのが、同心の横手新三郎



やさぐれさんは瀬尾の罪を表沙汰にすると、連動して横手も裁かないとの判断から倉島を飛んで内与力・深元に相談 



面白くない倉島は、やさぐれさんに辞職勧告 



お奉行の知らないところでの独断専行だ



深元は、倉島に、殿(奉行)を甘く見ておらぬかとバッサリ 



やさぐれさんを

ただの名刀なれば、バッサリ斬っておしまいだろう 



やさぐれにかかると斬るべきものは一番無駄のない斬り、斬るべきでないところは傷つけぬようにしてのける 



そのような癖のある刀は、名刀を探し出すより難しい と



また町方は、旗本でないが直参で公方様のご家来衆だ



内与力は陪臣・又者(直に仕える家来でなく、家来の家来)



又者である我らが、公方様の家来を勝手に放逐せんとしたと



やさぐれさんは、矜持などというものにさほど価値はなく



自分の振る舞いで、内与力を外された倉島が今後反省して考えを改めればと



🍀秋日和

奉行・小田切と内与力・深元は、やさぐれさんをかっている 



外された二人の内与力の代わりに老練な家令が登場 次回が楽しみです



北町奉行・小田切は部下に恵まれない でも内与力・深元は優秀だった



やさぐれさんは、台風の目

物語は展開が早く面白いです



🍎 🍊 🍌 🍇 🍉 🍑 🍓


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