★もしも利休があなたを招いたら
表・裏・武者小路の三千家の礎となった利休さん
作者は武者小路千家の十五代目
お茶は、人間関係やコミニケーションについて、日常に応用できると
雑誌やテレビでよく見た天遊卓は
現代生活で、茶の場を作ることができる設え
イサム・ノグチの家具を手掛けた香川の桜製作所に依頼
テーブルと椅子のメリットを活かしながら、お茶を楽しむことができるもの
残ったところ
🍀床の間に飾るものは、頭を下げるものを飾るので、自分の書いた掛け軸をかけるのは、客に自分を敬えと言っていること
🍀お茶のタブーは宗教・財産・家のゴタゴタ・政治・悪口
しかし、タブーを犯してもする価値の話題、意味のある間柄、ある種の共犯意識が、茶室というバーチャル空間で人を結びつける
🍀茶事は一期一会というが、井伊直弼が著した文書で、広く知られた
🍀茶事で、一汁二菜の懐石は稀で、間人の蟹(幻の蟹、一級品)など高級感のあるものは、どうなのかと
🍀大徳寺の立花老師は「侘びというのは、自然の犠牲がなければ、人間は生きていけないので、お詫びの意味」茶の湯含め懐石は、それを意識する場
🍀信長が商人である宗及を茶会に招いた時、自ら料理を運び、信長の息子に酌をさせた
身分制度の時代、宗及は感動・大感激
それが茶室で、信長のセンスは天才的
茶室を利用して人間関係を優位に持っていく上級テクニック
🍀利休が、秀吉を朝顔の茶会に招いたとき、庭に咲く沢山の朝顔を、夜明け前に一輪だけ残し、摘み取った
秀吉は、庭に朝顔がないことに怒りながら、茶室の躙口を開けて入ろうとした瞬間、床の間に大輪の朝顔をみた
あまりの美しさに秀吉は言葉を失い、見惚れた
秀吉は、平然とやってのける利休の仕掛けに、得体の知れなさや危うさを感じると
利休に魅かれながらもそういうジレンマを抱いていたのでは
🍀日本人は、自分の茶碗や箸など個人専用の食器を使うが、濃茶の回し飲みは、キリスト教の聖体拝領からきているのではないかの説がある
🍀世界にお茶を紹介、NYは質問沢山、フランスは個人的にぼそっと聞いてくる ドイツはデザインなどものづくりを聞いてくる
🍀利休は、堺の商人、納屋衆(倉庫業)を営んでいた
堺の南宗寺は、京都の臨済宗大徳寺の直轄寺院
一休のモデル・大徳寺の一休宗純の弟子・珠光は、禅とお茶は本来同じものと
珠光→武野紹鴎→利休→少庵→宗旦
利休は、秀吉の命で自刃、一度、千家は断絶
利休と血の繋がりのない少庵、血の繋がりある道庵
千家再興は徳川時代、少庵が京都に戻り再興
🍀少庵は、利休の娘と結婚し、息子・宗旦が生まれる
宗旦の息子四人は
上二人先妻の子
下二人は後妻の子
●長男は家を出て
●二男は※塗師からお茶の世界に
武者小路千家の初代・官休庵
※塗師は、千家十職と呼ばれる茶道具の中村宗哲家
●三男が家を継ぎ、表千家の不審庵
●四男が裏屋敷を相続、裏千家の今日庵
🍀三家は、千の苗字を増やさない取り決め
普通は千が増えると繁栄するという考えだが、逆に三家のみブランド化をはかり、未来に続く縮小路線が選ばれた
🍀利休さんは、道具偏重がおかしいと、楽茶碗が生まれた
楽茶碗は、手になじみ、熱伝導が低いため、包んだ手のひらがほんのり温まる感じ
茶碗以外は竹の花入れ、花の美しさに目を向ける
🍀現代に合わせ変化すると共に、長い歴史で、守られてきたものは例えるなら圧縮ファイルのようなもの
何が書き込まれているかわからないので、自分が解凍ソフトになり、世の中に意味のあるものとして伝えることが使命で〆
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