読了(終点のあの子)柚木麻子
★終点のあの子
著書の観察眼が、鋭い作品
ひとつは、
恵まれている子の劣等感
そうでない子の嫉妬心
もうひとつは
女性同士の関係性を、明るい側面で
両面が、好ましく書かれています
作者自身も、中高一貫の女子高に通っていたから、納得です
四編とも、少女たちが、何かしら痛い想いをする
自分も、何者かになりたい、という気持ちをだき、、
その痛みをくぐり抜けた時、元いた場所ではないと 傷つかない人は、前に進めない
●フォーゲットミー、ノットブルー 忘れな草
中学から上がった希代子
高校から入学した朱里と出会い、有名写真家である父を持ち、自由奔放な彼女に惹かれる
やがて、その勝手さ・ワガママに戸惑い、それが怒りに変わり、取り替えしのつかない行動(イジメ?)をとってしまう
●甘夏
朱里に、親友の希代子を、とられた奈津子が、夏の間に変身しようと、バイトをはじめた、その顛末
●ふたりでいるのに無言で読書
華やかな美人で、リーダー格の、恭子と、地味で冴えない外見の保田さんの、ひと夏の交流
●オイスター・ベイビー
高校から、七年後、美大に入った朱里と、杉ちゃんが親友になる瞬間を描く
ボスキャラタイプ
ボスキャラに、くっつくタイプ
そうした上下関係から、距離をおくタイプ
どの少女も、他人に目を向けてしまったことが、不幸?のはじまり
気の合う仲間と、のんびり暮らしていたのに、違う他者を見て、憧れ・劣等感・嫉妬心を、抱いた時から、悶々となる
でも、それが成長に、つながる〜
こういう作品は、好きだし、文章が上手いなぁと感じました
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい😊
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