読了(処方箋のないクリニック)仙川環
★処方箋のないクリニック
特別診察
医療小説 作者も医学系出身
主人公は内科医、青島倫太郎 殺伐たる医療現場に一石を投じようと、自分の診療所を開いた医師
総合内科の看板をかかげ、診療を医療相談と呼び、森の中のあばら家(元医院)でゆったりと患者を受け入れる
現実離れしているが、それは理想・希望の医療の形があるから、物語となる
患者に時間をかけて、採算度外視(大きな総合病院の院長が弟、仲が悪い)できる職場環境
物語の多くは、病院でなく、日常の景色から始まり、その生活者がふとしたきっかけで、思わぬ展開(落とし穴?)に
主人公がスイーツ好きなところが、一息つけ、テンポよく読めました
●ストロング系女子
左遷された広報ウーマン、強い酒を飲むのが習慣、数値が悪く医師から酒をやめるように言われていた 依存症でないから、慌てて酒をやめることもないと
思っていたが、、
●アンチスイーツ
仕事に行き詰まった男性が、会社をやめ、元パティシエの妻と実家の古民家カフェをやろうと母親に相談 だが、母親は自分の糖尿病を理由に反対 母親の反対の理由は、、
●悩める港区女子
玉の輿を狙う港区女子が、過激なダイエット(日本で認可されてない痩せ薬で体調不良)に手を出す
●スマホ首ゲイマー
病院にあるコンビニでバイトしている男性は、スマホゲームに夢中 ある日激しい頭痛に襲われ また同僚の介護問題など
●理想の最後
定年した夫が、急に終活(尊厳死、安楽死)を切り出す 妻はなかなか納得しなかったが、その理由とは
●アメリカから来た親子
蕎麦アレルギーの親子(日系)は、主人公の青島のアメリカ時代を知る人物だった アメリカ時代のエピソード、極端な食事療法に傾倒した父親のために振り回される家族 そして、青島の人生を変えた事件とは
お読み頂きありがとうごさいました
素敵な一日をお過ごしください

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