goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(いつも駅からだった)岩井圭也

★いつも駅からだった


「文学を社会に浸透させる」という試み


 

企画会社の休日ハック・移動ニーズを生みたい京王電鉄や書店・作者が「本」を通じて持続可能な取り組みに挑戦



小説と街歩きの掛け合わせ



街歩きには、謎解きの要素も入れ込み、冊子を無料で配付、SNS効果もあり受け入られた



●下北沢駅を舞台に

若いバンドマン達の友情をテーマにした物語



●高尾山口駅を舞台に

父親の影響でサッカーをはじめた息子が、実は写真に興味を持っていたと父親に告白



●調布駅を舞台に

若い頃女優だった祖母の映画に対する情熱に気づいた孫



●府中駅を舞台に

何でもできる姉だが、実は妹の絵の才能に嫉妬していた 


妹は、姉の誕生祝に美術館でプレゼントを企画 姉妹関係に進展



●聖蹟桜ヶ丘駅を舞台に

どの駅にも謎解きに協力してくれる駅員がいたが、すでに三年前に亡くなっていた


駅員は、会いたい人、5人までならOKと神様(ここでは京王電鉄のマスコット・けい太くん)に願いを叶えてもらう


5人目の最後は妻 


妻と思い出を語り合い、ふたりは別れる 前の4人は、駅員が入院していた病院で知り合いになっていた




作者は、小説の楽しみ方を拡張したい、新しい小説の提供方法を生みだし、「本」の形を多様にしたいと



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごしください