読了(不参加ぐらし 富士正晴)荻原魚雷編
★不参加ぐらし 富士正晴

時折関西弁が入ってくる文体で、飄々としながら、どこか冷静な目で世間を見ている
子供の頃から集団行動が苦手、「隠者・怠け者」という呼び名、竹藪の庵に引きこもり、都会にはめったに姿を現さず
来るもの拒まず、去るもの追わず、読書・エッセイで家人を養う
呼んでいて「これ、今の時代のことを言ってる?」と思われる箇所が、、
しかし何十年も昔の話だ
自伝話、雑学、古人のエピソードをユーモアたっぷり
●陶淵明 、隠者にして媚びず
●鴨長明(パトロンなし)と吉田兼好・西行(パトロンあり)の引きこもり
●家光は辻斬りをやった
●勝海舟は家の女中に全部 手をつけた、女房の遺言は「一緒の墓には入らない」だ
●本質的なこと以外に怠け者はモンテーニュ(哲学者)
●三島由紀夫の切腹を決意ある自殺
梅崎春生の平然たる自殺(酒を禁じられているのに、家人の目をかすめ酒を飲む)
志賀直哉の拒否による自殺(最後の床で、点滴を自分ではずす)
●外国人の友人が多い司馬遼太郎の、書き物は羨望をもって面白く読むが、まねる自信はないと
友人知人の葬儀には一切出ないかわり、故人の作品を読み、酒を飲んだ
怠け者は、いわば精神のユルふん(ふんどし)、心がせっぱつまらないこと
進むか戻るか迷った時、「何もしない」という選択もある
正晴の最後におさめた詩に「のびのびと暮らしてはおりませんなぁ」
ぼやきながら、年とりますかねぇ
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごしください
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