goodday20221010のブログ

読書日記、たまに暮しを綴ります

読了(不参加ぐらし 富士正晴)荻原魚雷編

60代からのさじ加減ブログ

★不参加ぐらし 富士正晴


時折関西弁が入ってくる文体で、飄々としながら、どこか冷静な目で世間を見ている



子供の頃から集団行動が苦手、「隠者・怠け者」という呼び名、竹藪の庵に引きこもり、都会にはめったに姿を現さず



来るもの拒まず、去るもの追わず、読書・エッセイで家人を養う



呼んでいて「これ、今の時代のことを言ってる?」と思われる箇所が、、

しかし何十年も昔の話だ



自伝話、雑学、古人のエピソードをユーモアたっぷり



●陶淵明 、隠者にして媚びず


●鴨長明(パトロンなし)と吉田兼好・西行(パトロンあり)の引きこもり


●家光は辻斬りをやった


●勝海舟は家の女中に全部 手をつけた、女房の遺言は「一緒の墓には入らない」だ


●本質的なこと以外に怠け者はモンテーニュ(哲学者)


●三島由紀夫の切腹を決意ある自殺


梅崎春生の平然たる自殺(酒を禁じられているのに、家人の目をかすめ酒を飲む)


志賀直哉の拒否による自殺(最後の床で、点滴を自分ではずす)


●外国人の友人が多い司馬遼太郎の、書き物は羨望をもって面白く読むが、まねる自信はないと




友人知人の葬儀には一切出ないかわり、故人の作品を読み、酒を飲んだ



怠け者は、いわば精神のユルふん(ふんどし)、心がせっぱつまらないこと



進むか戻るか迷った時、「何もしない」という選択もある



正晴の最後におさめた詩に「のびのびと暮らしてはおりませんなぁ」



ぼやきながら、年とりますかねぇ



お読み頂きありがとうございます

素敵な一日をお過ごしください