読了(インシデント)奏 建日子(たけひこ)
★インシデント
TVドラマにもなった「アンフェア」の作者、小説家・脚本家・演出家
※医療コーディネーター中原は、懸命に患者と向き合うが、経済的に厳しい (※2003年新しい民間資格、病院や治療方法の選択に関する意思決定支援する)
医療事故(インシデント)の疑い、買収に伴うスパイ行動、などなど盛りだくさんの物語
病院の経営は、オペの質より、執刀数、薬剤の多さや価格、患者たちの金払いの良さを優先だ
遺伝子を、ヒトの細胞で培養することにより、細胞が作られる その細胞は、臓器を分化する能力を持つ
それがiPS細胞(人工多能性幹細胞)だ
外科医・冬美の手術(さやかの脳機能iPS細胞再手術)を第一号にすれば、病院の経営難から脱出できる
もし失敗すれば、身売りしかなく、底値で買い叩かれる
そこに、入院中の官房長官が何者かにより、細工を仕掛けられる
さやかの手術記録、ディスクもなくなってしまう
オーナー瀧川は、「医療には犠牲がつきもの わからないならいい お前は手術がうまいだけのことだ」と冬美に告げる
後日、医師真田(ディスク盗む)がトラックにひかれ即死
看護師の正木が、ディスクを奪う
鳴沢(のちに買収先病院の脳外科部長になる)は、ディスクを交換条件に、冬美にボイスレコーダーを渡す
冬美の姉は、病院オーナー瀧川から、ディスクを取り戻せば、冬美は助かるとそそのかされ
中原に怪我をおわせ、自宅でさやかの同級生の望月悠を刺す
姉は「あなたを守りたい」と言い警察に捕まる
その後、中原が意識を取り戻し、冬美を陥れたことが判明
中原は間接的に沢山の人を陥れた
中原は、手術が成功したのに、さやかを死なせたのは、病院の価値を暴落させ、買収金額を底値にすること
その報酬が目的だと
さやかの手術が、失敗したように見せかけたのだ
中原は、医者コーディネーターを必要としている患者は、経済的に苦しい人が多い と
その人たちを救いたい と言う
冬美は、「確かに医者は、患者を犠牲にしてしまうことはあるが、どんな時も目の前の命を救うと思いやってる
最初から、殺すつもりなんてない」
ついに中原は、さやかの携帯を冬美に渡す
そこにはさやかの「今から◯にます」録音が
「私、こんな身体で生きても周りに迷惑かけるから 私の命に意味があるなら、喜んで◯にます」
さやかが、自らの手で生涯を閉じたことが判明
ついに病院の買収が行われ
病院オーナー瀧川は、脳梗塞で24時間介護療養 (罰を受けた?)
中原は、低所得層向けの医療支援団体に、5億円寄付 「私の罪は医療に捧げることしか償えない」と
冬美は、地方の市民病院に勤務・論文を作成しながら、姉の帰りを待つ
少し無理展開もありましたが、、ドラマ的には、面白い読み物でした
お読み頂きありがとうございます
素敵な一日をお過ごし下さい(^^)
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