読了(時間をかけて考える)養老孟司
★時間をかけて考える
養老先生の読書論

読書論でなく、連載された書評集でした(毎日新聞)
難しくて解らない本(手に取りそうもない本ばかり)でも、養老先生の書評だと解りそうな気が、、
本の選定基準は、「現実・事実と、それに関する考察の釣り合い」だそうです
1.心と身体
●臨死体験は、覚醒とレム睡眠の切り替えスイッチに問題がある人が多い
●寄生している生き物が宿主の行動を操作する
●腸内微生物の違いが空腹感と体重をコントロールする
●心の病と天才の創造性には関係があり、統合失調症は時に高貴な病と見なされる
●我々は何か不思議な神秘的なものがほしいが、それが宗教になり、脳科学では無意識になる 一種のごみ溜めだが、科学者はごみ溜めの存在を許さない
●喜怒哀楽は固定した機能でなく、状況に応じて創られるもの
2.自然と環境
●政治家が言うのは、その内容自体が重要でなく「なにをいわないか」が重要
●米国がいう自由経済は、原油価格安定の自由、需要が多いのに価格安定するには供給を無限にするしかない→イラク戦争、米国はテロより石油
●BBC放送を見る→信頼できる政府はいやなことも正直に言う
●気温が29度でも、湿度が13%なら、寒くてしかたがない
●環境問題は人が問題
●土の健康の5原則①土をかき乱さない②土を覆う③多様性を高める④土の中に「生きた根」を保つ⑤動物を組み込む
●生物の絶滅が進行している 人も例外でない 根本問題は自然は理性的にコントロールできるという欧米由来の前提
●単線的な論理構造で処理できるのは終わり、処理できないもの=問題だが、複雑で入り組んでいる
3.歴史と社会
●日本テレビ創設は反共とアメリカによる戦後日本の心理的再占領の成功物語
●韓国のキリスト教は、四分の一が信者、日本政府に抵抗する「対抗イデオロギー」という見方→「侵略を反省せよ」
●人は自分自身を自然と身体から切り離し、全てに回答を与える単なる脳となってしまったことに気づいていない
しかもそれが全世界に幸福をもたらすと信じ込んでいる それはほとんどマンガの世界だ
●コンピューターにクズデータを入れるとクズしか出ない、但しロボットや機械は別だ、はじめから人が理屈で設計しているから
●災害の後の社会構築は、災害以前に戻すだけでなく、新しい社会を構築する「復興」を目指す意欲が国民にあるか→社会の存続に大切なのは固定観念や情緒ではない
●日本では立場によって言うべきことが決まっており、自分のホンネとは無関係である→現実を想定していない問題が発生
お読み頂きありがとうございます
穏やかな年末をお過ごしください
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